Sボンド株が反発、工事消化平準化などで収益性向上-前期利益上振れ

ショーボンドホールディングス株 が一時、前日比1.7%高の1767円と反発。公立学校の耐震補強工事を 夏休み期間中に実施するなど、工事時期を分散させることで従業員の生 産性が向上、利益率が大きく改善している。前期(2009年6月期)業 績が事前の計画を上回る見通しとなったうえ、今期も大幅な増益が可能 との見方から買いが先行した。

同社が29日の取引終了後に公表した前期決算速報によると、本業 のもうけを示す連結営業利益は前の期に比べ47%増の43億円と、従来 計画を16%上回ったもよう。橋梁の補修工事などで入札制度が改定さ れたため、受注価格が改善。工事消化の平準化により作業員の稼働率も 上がり、営業利益率が10%と前の期の7.1%から向上した。

同社IR担当の鈴木成章氏は、「工事消化の平準化もさることなが ら、原価管理を徹底したことが利益率向上に寄与した。中期的な目標と していた営業利益率10%も前期で達成できた」と述べている。

いちよし経済研究所の荒関誠人シニアアナリストは、「想定以上の 利益率向上でポジティブ・サプライズ。耐震補強など業績モメンタムが 強いうえ、工事進行基準採用による利益のかさ上げもあり、2010年6 月期は大幅な増益と増配が期待されよう」との見方だ。

SボンドHの前期純利益は前の期比32%減の19億円になったもよ う。08年12月末の株式相場の状況から30億円規模の投資有価証券評 価損を予測していたが、その後の相場上昇で評価損は19億円程度で済 む見通しになり、11億円の純利益増額要因となった。正式な決算発表 予定日は8月5日。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE