NEC:4-6月期、赤字転落でも「幸先良いスタート」

通信機器国内最大手NECが30日 発表した第1四半期(4-6月)連結決算によると、純損益は338億円 の赤字と、前年同期の5億円の黒字から転落した。昨秋以降の不況が響 き3四半期連続で赤字を出したが、収益自体は会社計画よりも上振れし た。

売上高は前年同期比22%減の7785億円。営業損益も400億円の赤 字と、前年同期の41億円の黒字からは大幅に悪化した。しかし、会見 した小野隆男執行役員常務によると、この数字は会社側の期初予想を 「売上高で500億円、営業損益で200億円」上回った。事業環境の底入 れとコスト削減の双方が要因で、「幸先の良いスタート」となった。

通期(2010年3月期)予想は据え置き。前期に過去2番目2966億 円の赤字となった純損益は100億円への黒字転換を図る。売上高予想は 前年同期比12%減の3兆7300億円、営業損益は前期の赤字62億円か ら1000億円の黒字への転換を予想。

小野氏は据え置きの理由について、下期以降は海外を中心に「経済 全体のうねりが読めない」と説明。こうした中でコスト削減努力を継続 し、営業利益1000億円を「必達」する意向を示した。

緊迫感はない

6月末時点での連結自己資本比率は21.6%。小野氏はこの水準が 「決して十分とは思っていないが、さほど緊迫感はない」と説明。資本 増強を「常に考えているが、まだ具体的な計画にはなっていない」と語 った。

小野氏は、自社の財務体質の推移や金融市場の状況を見ながら増資 のタイミングを図る、としながらも「どういう状況になったらゴーをか けるかは特に考えていない」と述べた。

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