村田製株11カ月ぶり高値、電子部品回復し一転最終黒字へ

電子部品を手掛ける村田製作所の 株価が続伸。コンデンサーなど主力電子部品の受注が急回復していると して、今期(2010年3月期)の業績計画を上方修正した。赤字予想だ った連結最終損益は黒字に転じる見込みで、収益改善を評価した買いが 先行、一時4.2%高の4760円と08年8月29日(4860円)以来、約 11カ月ぶりの高値水準を回復した。

村田製は29日、09年4-6月期連結決算(米国会計基準)を発表 すると同時に、通期の業績予想を上方修正した。連結純利益は前期比 72%減の10億円になる見通し。従来予想は20億円の赤字だった。世 界の電子機器市場では最終需要に持ち直しの動きが見え始め、春ごろか ら携帯電話、パソコン、デジタルAV機器などの主要機器の生産が増加 に転じており、同社が扱う電子部品の受注回復につながっている。

同社では足元の急激な受注増に対応するため、大幅に縮小していた 生産体制の段階的な拡充を進め、工場稼働率を高める意向だ。

ゴールドマン・サックス証券の高山大樹アナリストは29日付の投 資家向けリポートで、受注が10月ごろまで高水準を維持できそうなほ か、生産能力の制約が解消する下期に会社想定の損益均衡以上の収益が 見込めそうなこと、単価も目先は安定推移が見込めることなどをポジテ ィブに評価している。

ただ同氏は、現在の受注は顧客生産量に対し15-20%過剰、7- 9月は生産能力制約から業績上振れ期待が小さいなどとして、「足元の 好調さを素直に評価しがたい」との見解だ。GS証では現状の株価は割 高として、「売り」の投資判断を継続している。

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