東京外為:円が午後じり安、中国株下げ止まりでリスク回避圧力緩和

東京外国為替市場では午後の取 引で円がじり安。前日大幅安となった中国株の動向に注目が集まるな か、株価が上値が重いながらも底堅さを見せたため、リスク回避に伴 う円買い・外貨売りに対する警戒感が和らいだ。

ユーロ・円相場は1ユーロ=133円台で一進一退の展開が続いて いたが、徐々に円売りが優勢となり、午後には133円台後半へ値を 切り上げた。ドル・円相場も1ドル=95円ちょうどを割り込んでい たが、午後には95円台を回復した。

みずほコーポレート銀行国際為替部の宮地崇調査役は、投機筋を 中心に円の買い持ち高が残っている感があり、ドル・円の95円半ば あたりを抜けてくると一段のドル買い・円売りが誘発されるイメージ があると指摘。「月末に関しては投信設定も数多く用意されているの で、ドル・円は底堅い値動きになる」と予想している。

また、リスク回避圧力が弱まるなか、ドルに資金を逃避させる動 きも一服。ユーロ・ドル相場は朝方こそ前日の海外市場で付けた2週 間ぶりドル高値、1ユーロ=1.4008ドルに接近する場面が見られた が、その後はドルが伸び悩み、午後には一時、1.4095ドルまで値を 戻した。

株安連鎖への警戒和らぐ

前日に8カ月ぶりの大幅安を記録した上海総合指数は反発して始 まった後、一進一退の展開となった。一時は前日比1.6%安まで下げ る場面も見られたが、午後には再びプラス圏に浮上。日経平均株価も 終値で年初来高値を更新し、世界的な株安連鎖への警戒感はいったん 和らぐ形となった。

株価にらみの展開が続くなか、米国では30日に先週分の新規失 業保険申請件数、31日に4-6月期(第2四半期)の国内総生産 (GDP)速報値とシカゴ購買部協会景気指数が発表される。米景気 の動向を探る上で注目が集まるが、このところ消費者信頼感指数、耐 久財受注と予想を下回る経済指標が続いているだけに、弱い内容とな った場合には、米国株の下押し圧力につながり、リスク回避の動きが 再燃する可能性もある。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマン外国為替部の伊庭剛バイスプレ ジデントは、「一部新興諸国を中心に楽観的な見方がゆっくり広がっ ていく一方で、先進諸国のマクロ指標などは依然としてまだら模様で、 市場もなかなか強気になれない」と、方向感の出にくい状況を説明。 今後も「景気回復への期待が強い分、弱いマクロ指標が出るたびに調 整を余儀なくされる展開が続く」と予想している。

一方、あすは日本で大型の外貨建て投信の新規設定が複数予定さ れている。最近は設定額が募集額の上限を大きく下回るケースも出て おり、投資家の購入意欲はそれほど強くないとの見方もあるが、一定 の円売り需要が期待されている。

NZドル下落―追加利下げ示唆で

ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)は30日、政策 金利であるオフィシャル・キャッシュ・レートを2カ月連続で2.5% に据え置いた。過去30年で最悪のリセッション(景気後退)からの 回復が自国通貨高で脅かされているため、追加利下げの可能性も示唆 した。

これを受け、ニュージーランド・ドルは3週間ぶりの大幅下落と なり、対ドルでは今月20日以来の安値を付けた。

--取材協力:吉川淳子 Editor:Tetsuzo Ushiroyama,

Hidenori Yamanaka

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