三菱電:4-6月期は純損失82億円も、営業黒字は確保

三菱電機が30日発表した4-6 月期連結決算(米国会計基準)によると、世界的な不況に入る前の前 年同期に553億円の黒字だった純損益は、82億円の赤字に転落した。 産業用メカトロニクスの損益低下や、出資先である半導体会社ルネサ ステクノロジの赤字が響いた。

売上高は前年同期比20%減の6995億円。営業利益は同89%減の 74億円。今回据え置いた業績予想の中で、4-9月期に純損失350億 円、営業利益ゼロを見込んでいる点からすれば、営業ベースでの利益 確保は好材料と解釈でき、株価は決算発表直後に急騰した。

しかし、会見した吉松裕規常務執行役は、4-6月期の営業損益 は会社計画からして「ほぼ想定の範囲内」と説明。4-9月期(上 期)が現状予想から上振れるかは、例年7-9月期の収益面が4-6 月期よりも厳しいと説明した。カギは産業メカトロニクスと家電の収 益だとしている。

吉松氏によると、事業環境面は「1-2月がボトム」で、その後 持ち直している。しかし「景気悪化に歯止めはかかったが、設備投資 や個人消費や依然、低位の水準」であり、上期に上振れるかは「産業 メカトロニクスと家庭電器」の収益次第という。

4-6月期の営業損益を部門別に見ると、前年同期に365億円の 利益を出していた産メカは25億円の赤字に転落、家庭電器の利益は 63%減の80億円だった。吉松氏は、持分法投資損失102億円のうち大 半はルネサス要因だと述べた。

現行の通期(2010年3月期)予想では、純損益が200億円の赤字 と、7年ぶりの赤字転落を予想。売上高は同6.4%減の3兆4300億円、 営業利益は前期比57%減の600億円と見ている。

三菱電の株価は午後1時すぎに決算内容が伝えられると急騰し、 前日比91円(15%)高の710円で取引を終えた。

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