米国債:上昇、高利回りが資金呼び込む-7年債3.24%

米国債相場は上昇し、朝方の下 落分を帳消しにした。約1カ月ぶりの高利回りがこの日の7年債入札 で需要を取り込んだことが背景。

発行額が過去最大280億ドルの7年債入札では、最高落札利回 りが3.369%と、ブルームバーグがまとめた事前予想の3.394%を下 回った。米財務省は今週、週間ベースでは過去最大規模となる入札を 実施。前日までの2日間に実施された2年債と5年債入札では、最高 落札利回りが市場予想を上回っていた。

バークレイズ・キャピタルの金利ストラテジスト、マイケル・ポ ンド氏は「3度目の正直だ」と語る。「入札前の不安や3日連続で入 札が不調に終わることへの懸念がいかに大きかったかを物語ってい る」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後4時18分現在、7年債利回りは前日比6ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01ポイント)低下の3.24%。入札前には一時6月25日以来 の高水準となる3.37%まで上げる場面もあった。7年債(表面利率

3.25%、2016年6月償還)価格は11/32上げた100 2/32。

10年債利回りは5bp低下し3.61%。一方、2年債利回りは1bp 上げた1.17%。2年債と10年債の利回り格差は2.44ポイントに縮小 し、約3週間ぶりの低水準を付けた。

景気楽観論に疑問

RBCキャピタル・マーケッツの米国債トレーディング責任者、 トーマス・トゥッチ氏は、「経済状況は明るくなるとの見方も一部に あるが、たぶん間違っている」と述べた。

米財務省によると、この日の入札規模は1981年に7年債の定期入 札が開始されて以来の最大だった。入札は1993年から一時中断され今 年2月に再開。これまでの最大記録は前月の発行額270億ドル。

投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.63倍と、前回の2.82倍 を下回った。過去5回の入札の平均は2.4倍。この日の入札で海外の 中央銀行などを含む間接応札の落札比率は62.5%。6月の前回入札で は67.2%と、入札再開以来の最高だった。過去5回の入札の平均は 40%。

値ごろ感から買い

シティグループ・グローバル・マーケッツの先物部門の金利スト ラテジスト、ジェームズ・コリンズ氏は「値ごろ感が好感された」と 指摘。「海外の投資家からは2年債や5年債よりも、7年債への関心 が高い」と述べた。

米財務省は今週4回の入札を実施。前日は5年債390億ドル、28 日は2年債420億ドル、27日は20年物インフレ連動債(TIPS)60 億ドルを発行。発行総額は1150億ドルとなり週間ベースでは過去最大 規模だった。

前日の5年債入札で間接応札の落札比率は36.7%に減少。6月の 前回入札では62.8%と、2004年12月以来の高水準だった。今週の2 年債入札では33%。6月の前回の2年債入札では68.7%だった。

モルガン・スタンレー・スミス・バーニーの債券ストラテジスト、 ケビン・フラナガン氏(ニューヨーク在勤)は今週の入札を振り返り、 「3回の入札のうち予想より良かったのは1回だけだったことを考慮 すれば、かなりの好調だったとは言いがたい」と述べた。

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