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米商業用不動産2.2兆ドルはデフォルトのリスク-簿価割れで

米調査会社リアル・キャピタル・ アナリティクスによると、2004年以降に購入または借り換えが行われ た米国の商業用不動産約2兆2000億ドル(約210兆円)相当は現時 点で簿価を下回っており、差し押さえが増えるリスクが高まっている。

同社のロバート・ホワイト社長はリポートで、値下がりが大きか ったため、約1兆3000億ドル相当の不動産は所有者の頭金分が失わ れたか、それに近い状態だと指摘した。今回の分析対象はオフィスや 鉱工業施設、集合住宅、小売り施設に限られており、これにホテルな どを加えれば「合計額はさらに数十億ドル膨らむ」と指摘した。

リアル・キャピタルのマネジングディレクター、ダン・ファスロ 氏は「悲しいことに、こうした資産の多くは健全なパフォーマンスを 示している資産だ」とし、「借り入れの分野で状況が相当変化したた め、多くの所有者は今後、借り換えで大きな問題を抱えるだろう」と 指摘した。

今回のリポートは商業用不動産市場の危機の大きさを具体的に示 すものだ。商業用不動産市場では、関連証券の混乱がリセッション (景気後退)と相まって相場急落を招き、所有者をデフォルト(債務 不履行)に追い込んでいる。ムーディーズ・インベスターズ・サービ スの調査によると、米商業用不動産価格は07年10月のピークから 35%下落している。

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