IMF専務理事:準備通貨としてドルの役割脅かされていない

国際通貨基金(IMF)の ストロスカーン専務理事は29日、世界の準備通貨としてのドルの 主導的な役割は全く脅かされていないとの認識を明らかにした。フ ランスの国際ニュース専門テレビ局、フランス24とのインタビュ ーで語った。

同専務理事は「経済実態からみて米国経済は最も力強い」と 指摘し、「ドルの優位が疑われる状況からは非常にかけ離れてい る」と述べた。

中国やロシアなど新興市場国は、国際貿易決済や通貨準備に 利用できる新たな通貨の創設を提唱。中国人民銀行(中央銀行)は 一つの選択肢として、IMFの特別引き出し権(SDR)の機能拡 大を提案している。

ストロスカーン専務理事は「異なるシステムを想定すること は常に可能だが、数年間のうちにSDRが、現在世界中で大量に流 通するドルにとって代わるとは到底考えられない」と述べた。ただ 同時に、20カ国・地域(G20)の代表らが4月に、2500億ドル 規模(約23兆7500億円)のSDR追加配分を承認した事実は、 「その提案が葬り去られてはいないこと」を示唆していると付け加 えた。

経済情勢についての質問には、同専務理事は今年7-12月 (下期)について「良好ではないだろう」と警告し、「市場ははし ゃぎすぎないことが肝心だ」と指摘。「年内は厳しい状況が続く」 として、各国政府は景気刺激姿勢を撤回すべきではないとの考えを 明らかにした。

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