7月29日の米国マーケットサマリー:ドルが上昇、株と原油は下落

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.4037 1.4167 ドル/円 95.00 94.55 ユーロ/円 133.36 133.95

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 9,070.72 -26.00 -.3% S&P500種 975.13 -4.49 -.5% ナスダック総合指数 1,967.76 -7.75 -.4%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 1.17% +.09 米国債10年物 3.66% -.02 米国債30年物 4.51% -.03

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 927.20 -11.90 -1.27% 原油先物 (ドル/バレル) 63.35 -3.88 -5.77%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではドルが対主要通貨で上昇。株や原 油が下落し、安全投資先としてのドルの需要が戻った。

オーストラリア(豪)ドルとノルウェー・クローネは米ドルに 対して下落。原油を中心に商品相場が下落、原材料輸出国の歳入を抑 制するとの見方が強まった。スイス・フランは対ユーロで月初来の安 値に下落。スイス国立銀行(SNB、中央銀行)の当局者が引き続き スイス・フランの上昇を阻止すると述べたのが手掛かり。

ゲイブルズ・キャピタル・マネジメントの資産ポートフォリオ マネジャーのマイケル・アルノビッツ氏は、「相場を動かしている 材料は株価と一般的なリスク心理だ。経済成長の遅さが世界的に失 望を誘っている中で、市場参加者はドルの強さに驚くことになるだろ う」と述べた。

ニューヨーク時間午後零時17分現在、ドルはユーロに対して

0.9%高の1ユーロ=1.4037ドル、前日は1.4167ドルだった。 円はユーロに対して0.4%高の1ユーロ=133円49銭。前日は 133円95銭だった。ドルは対円で0.5%上昇して1ドル=95円6 銭(前日は94円55銭)。

◎米国株式市場

米株式相場は続落。中国株や商品相場の下落を受け、景気回復ペ ースに比べ株式相場の上昇が行き過ぎだったとの見方が強まり、売り が優勢になった。

銅や原油相場の下落を背景に、アルコアやエクソンモービルを中 心に売りが出た。ヤフーは12%急落。ネット検索とオンライン広告 事業の提携でマイクロソフトと合意したが、前払いで支払いを受けな いことが嫌気された。国債入札の不調で落札利回りが上昇すると、株 式相場は下げ幅を拡大する場面もあった。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前日比0.5%安の975.15。ダウ工業株30種平均は同26 ドル(0.3%)下落の9070.72ドルで終了した。上海証券取引所の 人民元建てA株と外貨建てB株の両方に連動する上海総合指数は5% 安。昨年11月以来で最大の下げとなり、新興市場国全体の株安につ ながった。

アクシオム・キャピタル・マネジメント(ニューヨーク、運用 資産11億ドル)のリアム・ダルトン最高経営責任者(CEO)は 「世界経済がわずかながらも成長してきた中で、中国はその中心的な 存在だった。そのため、中国経済が軟化すると、世界中で投資家心理 が悪化する」と指摘。「現在の上昇局面は質が高いとは言えない。資 金は追い込まれるように市場に流入していたため、小休止は驚きでは ない」と語った。

◎米国債市場

米国債相場は続落。米財務省が実施した入札で最高落札利回りが 2日連続で市場予想を上回ったことから、大規模入札が今後も不調に 終わるとの懸念が再燃した。

この日実施された5年債入札(発行額390億ドル)の最高落札利 回りは2.689%。ブルームバーグ・ニュースがまとめた事前予想では

2.635%が見込まれていた。前日の2年債入札(同420億ドル)で も

最高落札利回りが予想を上回った。海外の中央銀行などによる間接応 札は先月6年ぶり高水準となって以降、減少傾向にある。

グッゲンハイム・キャピタル・マーケッツの米国金利トレーディ ング責任者、トーマス・ディガロマ氏は「投資家は市場から引き揚げ 始めるだろう」と指摘。「各国中央銀行の米国債購入動向に根本的な 変化が起きている」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後2時20分現在、5年債利回りは前日比6ベーシスポイント (bp、1bp=0.01ポイント)上昇の2.66%。5年債(表面利率 2.625%、2014年6月償還)価格は1/4下落の99 26/32。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は下落。2週間ぶり安値に下げた。ドル上昇 で代替投資としての金の妙味が損なわれた。

ドルは対主要6通貨バスケットで5週間ぶりの大幅高を記録。中 国での株安を受けてドルの安全性に需要が戻った。

英バークレイズ・キャピタルのアナリスト、スキ・クーパー氏 (ロンドン在勤)は「相場を左右する鍵は今のところ為替の動きだ」 と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 12月限は前営業日比12ドル安の1オンス=929.70ドルで取引を終了 した。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場は続落し、3カ月ぶりの大幅な値下がりを 記録。米エネルギー省が発表した週間統計で、原油在庫が予想に反し て増加したことを嫌気した。在庫増は原油輸入が増えた一方、製油所 の稼働率が低下したことが背景。

同統計によると、先週の原油在庫は515万バレル増の3億4780 万バレル。週間ベースとしては4月以来最大の増加となった。ブルー ムバーグ・ニュースが実施した調査の予想中央値は150万バレルの減 少だった。

PFGベスト(シカゴ)のバイスプレジデント、フィル・フリン 氏は「今後短期間に消費する以上の原油供給がある」と指摘。「在庫 を圧迫するほどの需要はなく、それが原油相場の重しになるだろう」 と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物9月限は前日 比3.88ドル(5.77%)安の1バレル=63.35ドルで終了した。年 初来では42%の値上がり。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 名子 知子 Tomoko Nago-Kern +1-212-617-2407 tnagokern@bloomberg.net Editor: Yoshito Okubo 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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