米国株:続落、中国株急落や原油安で-ダウ26ドル安

米株式相場は続落。中国株や 商品相場の下落を受け、景気回復ペースに比べ株式相場の上昇が行 き過ぎだったとの見方が強まり、売りが優勢になった。

銅や原油相場の下落を背景に、アルコアやエクソンモービルを 中心に売りが出た。ヤフーは12%急落。ネット検索とオンライン広 告事業の提携でマイクロソフトと合意したが、前払いで支払いを受 けないことが嫌気された。国債入札の不調で落札利回りが上昇する と、株式相場は下げ幅を拡大する場面もあった。

S&P500種株価指数は前日比0.5%安の975.15。ダウ工業 株30種平均は同26ドル(0.3%)下落の9070.72ドルで終了し た。上海証券取引所の人民元建てA株と外貨建てB株の両方に連動 する上海総合指数は5%安。昨年11月以来で最大の下げとなり、新 興市場国全体の株安につながった。

アクシオム・キャピタル・マネジメント(ニューヨーク、運用 資産11億ドル)のリアム・ダルトン最高経営責任者(CEO)は 「世界経済がわずかながらも成長してきた中で、中国はその中心的 な存在だった。そのため、中国経済が軟化すると、世界中で投資家 心理が悪化する」と指摘。「現在の上昇局面は質が高いとは言えない。 資金は追い込まれるように市場に流入していたため、小休止は驚き ではない」と語った。

S&P500種は3月9日以降、44%上昇している。米連邦準備 制度理事会(FRB)が29日発表した地区連銀経済報告(ベージュ ブック)によると、全12地区連銀の大半が6-7月の景気下降のペ ース鈍化を報告した。大半の地区は小売り販売が「停滞」。自動車販 売は一部でやや増加したものの、多くの地区で低迷した。

中国株

中国株は昨年の安値から2倍になっていることを受け、政府が 市場への資金流入を規制するとの思惑から急落。年初から79%上げ ている上海総合指数は前日比5%安。前日までは5営業日続伸し、 合計7%上げていた。PERは2008年1月以来の高水準となってい た。

ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査によると、中国の 国内総生産(GDP)伸び率の平均予想は7―9月(第3四半期)が

8.5%。10-12月(第4四半期)は9%。一方、米国のGDP予想 はそれぞれ1%、1.9%となっている。

エネルギー株

S&P500種のセクター別指数ではエネルギー株と素材株の下 落が目立ち、ともに2%余り下げた。エクソンは0.6%安、アルコ アは2.2%下落。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物9月限は前 日比5.8%安の1バレル=63.35ドルで終了。ニューヨーク商業取引 所(NYMEX)COMEX部門の銅相場は1.7%下落。3週間ぶ りの大幅安となった。

金利上昇

5年物国債は下落し、利回りは上昇した。米財務省が実施した 5年債入札を嫌気した。発行額は過去最高の390億ドル。今週4回 の入札総額は1150億ドルと、利付き国債の1週間の発行額としては 過去最高。5年債の最高落札利回りは2.689%と、入札直前の市場 予想の2.635%を上回った。

BKDウェルス・アドバイザーズ(ミズーリ州スプリングフィ ールド、運用資産13億ドル)の最高投資責任者(CIO)、ジェフ・ レイマン氏は「金利上昇は株式相場にとって良い材料ではない。リ セッション(景気後退)をめぐる状況はなお厳しい。これまでの上 昇を考えると、今後は恐らく荒い値動きになるだろう」と述べた。

最近発表された指標では新築住宅販売件数や米景気先行指標総 合指数(LEI)が改善し、株価は上昇。ブルームバーグがまとめ たデータによると、S&P500種構成銘柄のPERは昨年9月以来の 高水準に上昇した。

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