NY外為:ドル上昇、株安・原油安で逃避需要が高まる

ニューヨーク外国為替市場ではド ルが対主要6通貨で上昇。ほぼ4週間ぶりの大幅高だった。株式相場 や原油価格が下落し、安全投資先としてのドルの需要が高まった。

ゴールドマン・サックス・グループは、同社が節目と考える1ユ ーロ=1.45ドルの水準に達する前に、対ドルでのユーロ上昇を見込ん だポジションを手じまうよう投資家に助言した。

スイス・フランは対ユーロで月初来の安値に下落。スイス国立銀 行(SNB、中央銀行)の当局者が引き続きスイス・フランの上昇を 阻止すると述べたのが手掛かり。

FXコンセプツのポートフォリオマネジャー、スコット・エンス ベリー氏は「欧州通貨に対してはショートポジションを建てている。 株式市場は過熱気味だ」と語った。

ニューヨーク時間午後3時20分現在、ドルはユーロに対して 1%高の1ユーロ=1.4025ドル、前日は1.4167ドルだった。円はユー ロに対して0.6%高の1ユーロ=133円23銭。前日は133円95銭だっ た。ドルは対円で0.5%上昇して1ドル=95円ちょうど(前日は94円 55銭)。

ドル指数

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)の ドル指数は最大1%上昇の79.659。前日は昨年12月18日以降での最 低となる78.315をつける場面もあった。

ゲイブルズ・キャピタル・マネジメントの資産ポートフォリオマ ネジャーのマイケル・アルノビッツ氏は、「相場を動かしている材料 は株価と一般的なリスク心理だ。経済成長の遅さが世界的に失望を誘 っている中で、市場参加者はドルの強さに驚くことになるだろう」と 述べた。

カナダ・ドルは対米ドルで0.9%下げて1米ドル=1.0912カナ ダ・ドル。原油相場の大幅下落が背景。前日は一時、昨年10月3日以 来の高値水準となる同1.0725カナダ・ドルを付ける場面があった。原 油や金といった原材料はカナダの輸出収入の半分以上を占める。

スイス・フラン

ノルウェー・クローネは対ドルで1.1%安の1ドル=6.2675クロ ーネ。ブラジルのレアルは1.2%下げて1ドル=1.9029レアル。原油 はノルウェー最大の輸出品目であり、ブラジルでは輸出の3分の2近 くは原材料が占める。

ブルームバーグによると、主要な取引通貨のうち7月のパフォー マンスが最も高かったのがカナダ・ドル、レアル、クローネの3通貨 だった。世界的なリセッション(景気後退)緩和が資源国に好影響を もたらしいていることが示唆された。

スイス・フランは対ユーロで下落。一時は0.3%安の1ユーロ=

1.5281フランだった。これは6月29日以来の安値。スイス国立 銀行 のヨルダン理事は同国経済誌の記事で、スイス・フランのさらなる上 昇を防ぐため、通貨当局は為替介入を続けると述べた。

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