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東芝・NECエレ:4-6月期損益は期初想定より改善-通期は慎重

半導体国内最大手の東芝と、システ ムLSI(大規模集積回路)国内3位NECエレクトロニクスは29日、 4-6月期連結決算を発表した。損益は世界的な不況に入る前の前年同 期との比較では悪化したが、会社側の事前想定は上回った。先行き不透 明を理由に通期(2010年3月期)予想はともに据え置いた。

足元の業績は年度初めの想定から上振れているものの、先行きは慎 重に見ざるを得ないとの姿勢は、28日に決算発表した日立製作所でも 同じだった。

東芝の営業赤字は376億円と、前年同期の229億円から拡大。しか し、会見した村岡富美雄副社長によると、会社想定の600億円は下回っ た。景気底打ちや在庫調整からデジタル家電向けなどの半導体需要が持 ち直し、主力のフラッシュメモリー部門の採算が改善したほか、設備更 新などの事業再構築でコスト圧縮が進んだため。

売上高は前年同期比17%減の1兆3397億円と、価格下落などから 会社計画1兆4000億円を下回った。通期予想据え置きに関連しては、 事業環境が「本格回復しているかは読みきれない」と述べ、10月以降 に個人消費が回復するか見極める必要があるとの見方を示した。

独立系ヘッジファンド、ウイングアセットマネジメントの羽賀誠代 表取締役は「メモリー価格が上昇基調に乗っているとは楽観できず、パ ソコンや携帯電話、家電など最終製品の販売も伸びるような状況ではな い」と慎重な見方を示している。

最悪期は脱したが

NECエレクの営業損益は209億円の赤字と、前年同期の17億円 の黒字から転落。山口純史社長は会見で損益状況は「現時点で期初想定 を上回る」と説明。理由として中国の内需拡大のほか、米国の自動車買 い替え需要増、日本のハイブリッド車販売の好調を挙げた。

山口氏は同社をめぐる事業環境について「1-3月期がボトムだっ たが、最悪期は脱した」「ファンダメンタルズが突然崩れでもしない限 り、これ以上悪化することはない」として、今期での営業黒字確保に意 欲を示した。しかし、下期の先行きは秋以降になるまで不透明なため、 通期予想を据え置いた、と説明した。

--取材協力:近藤雅岐 --Editor : Chiaki Mochizuki、Kenzo Taniai

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