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今日の国内市況:TOPIXは9連騰、債券高-円上昇・中国株下落

東京株式相場は小幅高。オークシ ョン関連収入が伸び、4-6月期業績が営業増益だったヤフーが急伸し て、親会社のソフトバンクも買われるなど情報・通信株が上昇した。上 場子会社5社を株式公開買い付け(TOB)で完全子会社化する日立製 作所を中心に、電機株も堅調。

日経平均株価の終値は、前日比25円98銭(0.3%)高の1万113 円24銭。TOPIXは同0.23ポイント(0.02%)高の930.36。TOP IXはかろうじてだが、3月26日以来、4カ月ぶりに9日続伸となっ た。東証1部の売買高は概算で19億4570万株。2営業日連続での20 億株割れは今月6日以来。騰落銘柄数の状況は値上がり739、値下がり 807。東証業種別33指数は12業種が上昇、21業種が安い。

この日の日本株は小幅下落して始まったものの、徐々に先物主導で 下げ渋り、上昇に転じた。もっとも、一時74円69銭高まで上昇した日 経平均は午後に再び下落場面が見られるなど上値を目指す力は限定的。 高値警戒感から相場全般が方向感を欠く中、投資家は国内企業の決算発 表を受け、個別銘柄の選別色を強めた。

想定以上のコスト削減が進み、4-6月期の連結営業利益が4.1% 増となったヤフーが約半年ぶり高値、決算会見で4-6月期損益が想定 より上振れた、と経営陣が指摘した日立製作所など業績面で好材料の出 た銘柄が買われた。JPモルガン証券は29日付で、日立の投資判断を 引き上げた。きょう決算発表予定の東芝や新日本製鉄なども堅調。

債券は堅調-米長期金利が低下

債券相場は堅調(利回りは低下)。前日の米債市場で長期金利が低 下したほか、内外株価の上昇一服が買い材料視された。現物市場では長 期や超長期ゾーンの買いが続き、利回り曲線にはフラット(平たん)化 圧力がかかった。

東京先物市場の中心限月9月物は、前日比8銭高い138円41銭で 始まった。しばらく138円40銭付近で小動きとなったが、株安もあっ て買いが優勢になると一時は138円55銭まで上昇した。もっとも、そ の後は138円50銭を挟んでこう着する展開となり、結局は13銭高の 138円46銭で引けた。日中売買高は1兆6248億円。

前日の米債市場では2年債入札が低調だったものの、長期債市場で は10年債利回りが3.7%台に上昇する場面で買いが入り、結局は前日 比3ベーシスポイント(bp)低下の3.69%程度で引けた。一方、米株 相場はもみ合いとなり、国内市場でも前日に続いて株高の勢いが鈍った ことなどが債券市場での買いを促した。

現物市場で新発10年物の302回債利回りは前日比1.5bp低い

1.37%で始まり、その後は1.365%に低下した。株高などを背景に今月 半ば以降に上昇し、23日には新発10年債として6月29日以来の高水 準となる1.395%を記録したが、その後は投資家の需要に支えられて

1.4%乗せを回避した。

前日に続いて超長期債が買われ、20年物の112回債利回りは2.5bp 低下の2.10%。2年や5年ゾーンはもみ合い推移となった。

財務省は30日に2年利付国債(8月債)の入札を実施する。2年 物の282回債はこの日に0.26%前後で取引されたため、新発2年債の 表面利率(クーポン)は0.3%に据え置かれる見通しだ。発行額も前回 債と同じ2兆4000億円程度となる。

円が強含み-アジア株軟調

東京外国為替市場では、午後の取引で円が再び強含んだ。アジアの 株式市場が軟調に推移していることから、リスク資産向け投資には慎重 な姿勢が根強く残り、投資避難的な円買いが優勢となった。

午前に日本株がプラスに転じた局面では、リスク回避姿勢の緩和を 背景に円売りが進行。ユーロ・円相場は1ユーロ=134円35銭まで円 が軟化した。午後にかけて株価が上昇幅を縮小すると、円売りは鈍り、 一時132円79銭と、22日以来、1週間ぶりの円高を付けた。

ドル・円相場は午前に1ドル=94円68銭まで円が下落した後、午 後には一時94円8銭まで円が反発した。

米民間調査機関のコンファレンス・ボードが28日発表した7月の 消費者信頼感指数は低下し、市場予想も大きく下回った。現在は雇用が 十分にあるとの回答も、1983年以来の水準に落ち込み、景気回復に対 する楽観的見方が後退する格好となった。

前日の米株価が下落し、株価の予想変動率の指標であるシカゴ・オ プション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX指数)が上 昇。原油相場も10営業日ぶりの反落となっており、投資家の間でリス ク資産向け投資に慎重な姿勢が強まる可能性が警戒された。

一方、全米20都市を対象にした5月の米スタンダード・アンド・ プアーズ(S&P)/ケース・シラー住宅価格指数は2006年7月以来 の前月比プラスを記録し、同年5月以来の伸び率となった。米国では6 月の中古と新築の住宅販売件数が市場の予想を上回る強い内容だったこ ともあり、住宅市場の底入れ期待も生じている。

この日の米国時間には連邦準備制度理事会(FRB)が地区連銀経 済報告(ベージュブック)を公表。6月の耐久財受注も発表されるが、 引き続き内容を受けた株価動向が焦点となりそうだ。

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