東芝:4-6月純損失は5倍の578億円に拡大、半導体赤字

半導体国内最大手の東芝が29日発 表した第1四半期(4-6月期)連結純損益は578億円の赤字と、世 界的な不況に入る前だった前年同期の約5倍となった。半導体事業の 赤字などが響いた。

営業損失は376億円と前年同期の229億円から拡大。売上高は前 年同期比17%減の1兆3397億円だった。会見した村岡富美雄副社長 によると、4-6月期の営業損益は会社の事前計画である600億円の 赤字よりも上振れた。

半導体事業の営業赤字は362億円。デジタル家電向けを中心に需 要が増えたことなどで主力のフラッシュメモリー部門の採算が改善。 前年同期実績の302億円からは拡大したものの、1-3月期の1030 億円からは縮小した。

村岡氏は改善の流れに乗って、フラッシュメモリー部門を「7- 9月期には黒字化できる」との認識を示した。同氏によると、4-6 月期の同部門の赤字は120億円程度だった。

通期(2010年3月期)予想は据え置き。純損失は前期の3436億 円から500億円に改善。売上高は前期比2.2%増の6兆8000億円、営 業損益は前期の2502億円の赤字から1000億円の黒字への転換を見込 む。

同社は巨額赤字計上に伴い3月末に自己資本比率が8.2%に低下 したのを受け、6月に総額5000億円規模の資本増強を実施。会計要因 も加わり、同比率は6月末には19.9%まで回復した。

富士通からのHDD買収完了は9月

東芝はまた、6月に合意していた富士通のハードディスクドライ ブ(HDD)事業の譲り受けが、従来予定から1カ月ずれ込み9月1 日になると発表した。

村岡氏は会見後に記者団から延期の理由を聞かれ「独禁法の審査 が継続しているため」と説明した。

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