マイクロソフトとヤフー、検索で提携―対グーグル共同戦線

ソフトウエア最大手の米マイク ロソフトとインターネット検索大手の米ヤフーは、ネット検索とオン ライン広告事業での提携で合意した。両社が29日発表した。検索・ 広告市場をリードする米グーグルに対し共同戦線を張る。

発表によると、期間10年の契約に基づきヤフーはマイクロソフ トの検索エンジン「ビング」を自社サイトで使用する。ヤフーは検索 結果とともに表示される広告を販売し、両社は広告収入を分け合う。

この合意によりマイクロソフトはビングの利用者ベースを拡大す ることができる。調査会社コムスコアによれば、米市場でのビングの シェアは現在、グーグルの8分の1にとどまっている。一方のヤフー は開発投資を抑え、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SN S)サイトのフェースブックなど新興勢力との競争に資金を振り向け ることができる。

業界関連ウェブサイトのサーチ・エンジン・ランドの編集長、ダ ニー・サリバン氏は、ヤフーのキャロル・バーツ最高経営責任者(C EO)にとって、「残された時間も選択肢も狭まっている」と指摘。 また、マイクロソフトはヤフー買収をあきらめていない様子だと付け 加えた。

ヤフーは昨年、マイクロソフトからの475億ドルでの買収提案を 拒否したが、その後も1年半にわたり両社の交渉は断続的に行われて いた。マイクロソフトのスティーブ・バルマーCEOは今年に入り、 ヤフー全体を買収する意向はないと繰り返している。

ヤフーによると、今回の合意は完全に実施された時点で、営業利 益を年間5億ドル押し上げるとともに開発投資費用2億ドルの節減に つながる。完全実施は規制当局の承認を得てから2年後となる見込み。 両社によれば、合意によりヤフーの営業キャッシュフロー(現金収 支)は年間2億7500万ドル改善する。

合意はヤフーが最初の5年間、検索広告収入の88%を受け取る内 容。また、各国で合意が実践された直後の1年半についてはマイクロ ソフトがヤフーが受け取る広告収入額を保証するという。

両社はまた、業界および政府規制当局による「厳密な審査」を予 想している。合意完了は2010年の予定。マイクロソフトは来週、米 政府に対し反トラスト法に基づく承認申請の手続きを開始するという。 マイクロソフトのバルマーCEOは、グーグルが反対する可能性があ るが、合意が健全な競争環境につながると主張する十分な根拠はある と述べた。

コムスコアの6月のデータによれば、両社合わせた米検索市場で のシェアは約28%。グーグルは65%のシェアを握っている。

ニューヨーク時間午前10時10分(日本時間午後11時10分)現 在、ヤフー株は1.63ドル(9.5%)安の15.59ドル。一時は15.52ド ルまで下げた。マイクロソフトは18セント高の23.65ドル。グーグ ルは5.01ドル安の434.84ドル。

--* 参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: アムステルダム 木下 晶代 Akiyo Kinoshita +31-20-589-8544 akinoshita2@bloomberg.net Editor:Akiko Nishimae 記事に関する記者への問い合わせ先: Dina Bass in Seattle at +1-206-521-5981 or dbass2@bloomberg.net Brian Womack in San Francisco at +1-415-617-7218 or bwomack1@bloomberg.net; 記事に関するエディターへの問い合わせ先: Jonathan Thaw at +1-415-617-7168 or jthaw@bloomberg.net

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