中国建築工程:上場初日に一時90%高-大型IPO(Update2)

:中国最大の住宅建設会社、中 国建築工程は上海証券取引所への上場初日の29日、急上昇した。中 国の景気回復めぐり確信が高まる中、全世界で1年4カ月ぶりの大型 の新規株式公開(IPO)への需要が強まった。

同社の株価は現地時間午前9時45分(日本時間同10時45分) に、IPO価格(4.18元)を90%上回る7.96元まで値上がりした。

中国当局が6月にIPOの再開を許可して以降、上場した5社す べての株価が上場初日に急上昇しており、上場初日の投機抑制を試み る当局の取り組みの効果は見られない。

APSアセット・マネジメントのジェームズ・リュー副最高投資 責任者(CIO)は「この市場は流動性が極めて高い」と述べた上で、 「最近は銘柄選択が一段と難しくなっている」と語った。同社は今回 のIPOには参加していない。

中国で今年実施された他のIPOと比較して高いバリュエーショ ン(株価評価)だったにもかかわらず、中国建築工程のIPOでは1 兆8500億元(約25兆5200億円)の応募があった。これは応募時点の ノルウェーやロシア、その他少なくとも48カ国の先進・途上国の株式 市場の時価総額を上回る規模。

PERは42倍

中国建築工程の株価は、現地時間午前11時30(日本時間同12 時30分)現在、IPO価格を65%上回る6.91元で取引されている。 ブルームバーグ・データによると、2008年の利益を基にした株価収 益率(PER)は42倍。896銘柄で構成される上海総合株価指数の PERは37倍となっている。

中国建築工程の売買高は、07年に上海市場に上場したペトロチ ャイナ(中国石油)の初日の売買高の20億株をすでに上回った。中 国建築工程の売出株式数は120億株で、そのうち半分が初日から売 買可能となっている。

昨年3月以来の大型IPO

同社の502億元規模の株式公開は、中国国内では07年10月に 668億元を調達したペトロチャイナ以降で最大。世界では昨年3月に 190億ドル(約1兆8000億円)を調達したクレジットカード最大手 の米ビザ以降で最大となる。

中国建築工程の08年の利益は、不動産市場の減速や原材料価格 の上昇、税負担の増加が響き44%減の49億2000万元となった。中 国政府による4兆元規模の景気対策の効果で国内景気が回復し始める 中、今年の業績について同社は回復を見込んでいる。

中国建築工程のIPO資料によると、同社は不動産開発の拡大に 利用するため、約3430平方メートルの土地を所有している。調達資 金のうち最大80億元を、総投資額158億元に上る24の商業施設プ ロジェクトに充当する計画と説明している。

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