ソネットM株が続落、第1四半期決算良好も米国事業の本格寄与は先

医療情報サイト運営のソネッ ト・エムスリー株の午前終値は、前日比3.2%安の33万3000円と 続落。製薬企業向けのマーケティング支援事業が拡大、28日公表の 第1四半期決算は16%の営業増益となった。米国でも契約企業数が 順調に伸びているが、営業収支の改善は小幅にとどまり、いまだ赤字 のため、積極的に買い進む動きは限られた。

午前の出来高は前日比67%増の986株。朝方に前日比2.9%高 の35万4000円まで買われたが、買い一巡後は小口売りに押された。 この日の安値33万2000円は、1週間ぶりの安値水準。

第1四半期(2009年4-6月)の連結営業利益は前年同期比 16%増の11億円で、据え置かれた通期計画(48億円)に対する進 ちょく率は22.2%。日本国内の製薬企業向けマーケティング支援サ ービス「MR君」が引き続き好調で、同事業売上高が同6%増の14 億円。調査事業も同28%増の3億円に増え、日本事業の営業利益は 同16%増の12億円になった。

ただ、米国事業の営業損益は3700万円の赤字だった。前年同期 と比較すると200万円の改善がみられたが、先行費用の発生が負担 になっている。米国版「MR君」の契約件数は7社15剤に拡大、売 上高は1億8700万円と21%伸びた。同社IR担当の平川英治氏は、 「米国の契約件数は想定を上回っている」と説明。米国経済の低迷や 米国医療制度改革論議などのマイナス影響について、「事業規模はま だ小さいため、特に感じない」という。

今通期(2010年3月期)の連結営業利益は前期比20%増の48 億円を計画。国内事業が高い伸びを継続し、米国事業も収支均衡以上 に改善することを想定している。

みずほ証券の渡辺英克シニアアナリストは、第1四半期決算につ いて「想定通り順調だが、MR君の伸び率がやや低下してきた」と指 摘、ソネットMの現状の課題は「米国が次の大きな成長ドライバーに なるとみられるが、業績への具体的な落とし込みには至っていない」 点という。このため渡辺氏は、ソネットM株は当面30万-40万円 のボックス圏で推移すると予測、投資判断「3(中立)」を継続した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE