【個別銘柄】ヤフー、日立、新日鉄、エンプラ、DNA、堀場、吉本興

東京株式相場での本日の材料銘柄 の値動きは以下の通り。

ヤフー(4689):終値は7%高の3万3100円。4-6月期の連結 営業利益は前年同期比4.1%増の342億6300万円となった。金融など 大手広告主からの出稿が落ち込み、主力の広告事業で減収となったが、 ビジネスサービス事業ではストアロイヤルティ料率の改定でオークショ ン関連収入が伸長、インターネットショッピングも大幅に増収だった。 ヤフーの筆頭株主であるソフトバンク(9984)は4.4%高の1998円。

日立製作所(6501):5.1%高の308円と大幅反発。約2800億円を 投じ、5つの子会社を全額出資にすると28日の取引中に発表。再編の 効果が見えにくいとの見方から前日の取引では下げたが、同時発表の4 -6月期の損益が会社計画よりも改善したことで、見直された。

新日本製鉄(5401):3.5%安の364円。午後1時半の第1四半期 (4-6月)決算発表後、下げに転じた。鋼材需要の急減などを受け、 決算と同時に4-9月期の最終赤字が期初予想から拡大するほか、未定 としていた第2四半期末の配当予想をゼロとしたことで、売り圧力が強 まった。

日新製鋼(5407):6.8%安の192円。2010年3月期通期の連結最 終赤字が従来予想の510億円から690億円(前期は255億円の赤字)に 拡大する見通しと、この日午後2時に発表し、下げに転じた。国内鉄鋼 需要の低迷と在庫評価損の増加が要因。

エンプラス(6961):ストップ高に当たる200円(13%)高の 1689円。50万株(発行済み株式の3.23%)、9億円を上限とする自社 株買い実施方針を、この日午後2時に発表。株式需給の改善を期待した 買いが膨らんだ。精密プラスチック加工のエンプラ事業が振るわず、同 時に発表した4-6月期の連結決算は5億円の最終赤字となった。前年 同期は2億円の赤字。

ディー・エヌ・エー(2432):9.1%安の28万9900円と急反落。 4-6月期連結純利益は前年同期比26%減の17億8300万円だった。 携帯交流サイトのモバゲータウンで、利用者の分身画像アバターの販売 が伸び悩み、売上総利益率が低下した。KBC証券は28日付で、投資 判断を「ホールド」から「売り」に引き下げた。

堀場製作所(6856):7.3%安の2275円と大幅続落。分析システム 機器の不振や販価下落で、1-6月期の連結営業利益が前年同期比 66%減の16億円になったようだ、と前日に発表。従来予想は20億円だ った。

吉本興業(9665):大証1部でストップ高(制限値幅いっぱいの上 げ)となる200円(20%)高の1205円で比例配分。共同通信は28日、 同日の読売新聞電子版が伝えた吉本興の自社買収(MBO)について、 株式公開買い付け(TOB)総額が500億円規模になる見通しと報道。 現状株価にプレミアムが付与されることを見込む買いが膨らんだ。

ソフトブレーン(4779):ストップ高相当の1000円(20%)高の 6000円で比例配分され、約1年ぶりの高値水準を回復。コスト削減効 果を理由に、28日午後2時過ぎに今期(2009年12月期)業績予想を上 方修正したことを評価した買いが続いた。前日もストップ高比例配分で 終えていた。

日立電線(5812):5%安の304円。第1四半期(4-6月)の連 結営業損益は37億円の赤字(前年同期は29億2100万円の黒字)とな った。三菱UFJ証券の原田一裕アナリストは29日付リポートで、第 1四半期は「ほぼ会社計画通りの進ちょく」だったが、銅価上昇による 一時的な利益押し上げ効果が含まれていると分析。「電線・ケーブル事 業などで7-9月期以降に下振れリスクがある」という。

日産化学工業(4021):5.4%高の1264円。4-9月期の業績予想 の上方修正を発表した午後1時半以降に上げ幅を広げた。連結純利益は 6億円から34億円に増額、前期実績は61億円だった。中国をはじめと する各国の消費刺激策などにより、液晶パネルメーカーや半導体メーカ ーが生産調整を緩和する動きがあり、電子材料が持ち直すことが主因。

新日鉄ソリューションズ(2327):午後に急伸し、6.2%高の1630 円で終えた。昼休み時間帯に4-6月期決算を発表、連結営業利益は前 年同期比34%増の19億円となった。金融機関や社会公共分野向け事業 を中心に業務ソリューション事業が低調だったものの、販売管理費を中 心としたコスト削減が寄与した。

コメリ(8218):3.7%高の2545円。一時10%高の2710円まで上 げ、年初来高値を更新。ホームセンターでの販売堅調や改装効果で、4 -6月期連結純利益は前年同期比5.2%増の33億2700万円となった。 モルガン・スタンレー証券は28日付で、投資判断を「イコールウエー ト」から「オーバーウエート」に引き上げた。

日野自動車(7205):1.6%高の315円。第1四半期(4-6月) 連結純損益が218億円の赤字になったと前日に発表、通期の業績予想は 据え置いた。同時にストックオプション対応のため、130万株(発行済 み株式の0.23%)を上限とした自己株式の取得を公表しており、過度 の業績懸念の後退や株式需給の好転期待につながった。月末設定の自動 車関連ファンドの買いを見込む動きもあったようだ。

日本車両製造(7102):4.7%高の601円。海外向け鉄道車両案件 で原価低減が見込まれるなどとして、2010年3月期の連結業績予想を 前日に上方修正した。純利益は前年同期比37%増の22億円(従来予想 は18億円)を見込む。

エフ・シー・シー(7296):6.6%高の1527円と急反発。UBS証 券が28日付で投資判断を「中立」から「買い」に、目標株価を1300円 から1800円に引き上げた。FCCが同日発表した4-6月期決算は、 連結最終損益が3億200万円の赤字に落ち込んだが、2億円の黒字とい う10年3月通期予想は据え置いた。世界的な景気悪化を背景に、二輪 車向け、四輪車向けともクラッチの需要が低迷したという。

フィスコ(3807):乱高下し、9.1%高の4万4300円で終えた。東 京都港区在住のチョウ・ヒジュン氏が関東財務局に提出した大量保有報 告書によると、同氏は保有していたフィスコ株を計2442株売却、発行 済み株式総数に対する割合が従来の18.05%から10.74%に下がった。

サッポロホールディングス(2501):4.8%安の571円。酒類事業 を中心に短期的に業績が従来予想以上に改善しているが、足元の株価水 準は妥当圏にあるとして、クレディ・スイス証券は28日付で、投資判 断を「アウトパフォーム」から「中立」に引き下げた。

TOTO(5332):3.9%安の637円。足元の株価は順調な業績回 復シナリオを織り込み、割高感が顕著だとして、クレディ・スイス証券 は28日付で、投資判断を「中立」から「アンダーパフォーム」に引き 下げた。

損保ジャパン(8755)と日本興亜損害保険(8754):損保JPNが

2.6%安の607円、日本興亜損は1.3%安の546円。29日付の日本経済 新聞朝刊によると、来年4月に経営統合する損保ジャパンと日本興亜損 保の統合比率が1対0.9となる見通しであることが分かった。統合比率 を意識した値動きとなった。

大同特殊鋼(5471):6.7%安の389円。4-6月期の連結営業損 益は123億円の赤字となった。前年同期は38億円の黒字。主要需要先 である自動車産業で在庫調整が進展したが、実需を伴った回復に至らな かったことが響いた。

ワコム(6727):2.7%安の20万800円。4-6月期の連結営業利 益は前年同期比55%減の4億7900万円となった。コンポーネント製品 で主要顧客の販売が伸び悩んだうえ、競争激化による単価下落も足を引 っ張った。

日立物流(9086):4.1%安の1210円。4-6月期の連結営業利益 は前年同期比42%減の20億1500万円となった。世界的な景気低迷の 影響で、既存顧客の取り扱い物量の大幅な減少が響いた。

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