米国債:続落、入札不調で供給懸念-5年債2.64%

米国債相場は続落。米財務省が 実施した入札で最高落札利回りが2日連続で市場予想を上回ったこと から、大規模入札が今後も不調に終わるとの懸念が再燃した。

この日実施された5年債入札(発行額390億ドル)の最高落札 利回りは2.689%。ブルームバーグ・ニュースがまとめた事前予想 では2.635%が見込まれていた。前日の2年債入札(同420億ド ル)でも最高落札利回りが予想を上回った。海外の中央銀行などによ る間接応札は先月6年ぶり高水準となって以降、減少傾向にある。

グッゲンハイム・キャピタル・マーケッツの米国金利トレーディ ング責任者、トーマス・ディガロマ氏は「投資家は市場から引き揚げ 始めるだろう」と指摘。「各国中央銀行の米国債購入動向に根本的な 変化が起きている」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後3時41分現在、既発の5年債利回りは前日比4ベーシスポイ ント(bp、1bp=0.01ポイント)上昇の2.64%。5年債(表面利 率2.625%、2014年6月償還)価格は6/32下落の99 29/32。

2年債利回りは前日比9bp上げて1.17%。3年債利回りは5 bp上昇の1.69%。

10年債利回りは2bp低下の3.67%。一時5bp上げる場面も あった。2年債と10年債の利回り格差は0.12ポイント縮小して

2.49%と、過去2週間で最小。

「飽和状態」

この日の5年債入札で落札全体に占める間接応札の割合は

36.7%に減少。6月の前回入札では62.8%と、2004年12月以来 の高水準だった。

前日の2年債入札では33%。6月の前回の2年債入札では

68.7%と、少なくとも6年ぶりの高水準を記録していた。

この日の5年債入札で、投資家の需要を測る指標の応札倍率は

1.92倍だった。

RBSセキュリティーズの国債戦略責任者、ウィリアム・オドネ ル氏は「応札は並外れた規模ではない。異常なのは発行額だ」と指摘。 「国債市場は明らかに飽和状態に達している。これを消化するのは非 常に難しい」と述べた。

テール

この日の入札は今週実施の計4回の入札のうちの3回目。今週の 発行総額は1150億ドルと週間ベースでは過去最大だ。米財務省は 30日に7年債(規模280億ドル)の入札を実施する。

入札のテールは5.4 bpと、オドネル氏のデータによると、5 年債の入札では1993年以来最大となった。

FRBがこの日借り入れコスト抑制計画の一環として、償還期限 2021年から2026年の国債29億9900万ドル相当を購入したこと は、長期債の支援材料となった。

FRBが3月25日に国債購入を開始して以来の総額は2227億 1900万ドルとなった。

原題:Treasury Notes Decline as Record Debt

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