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キヤノン:4-6月純利益は86%減、通期売上高を下方修正

オフィス機器世界最大手のキヤノン が28日発表した4-6月期の連結決算(米国会計基準)は、純利益が 前年同期に比べ86%減少した。事務機の不振が響いた。通期予想では 事務機需要の低迷が続くことから売上高を下方修正した。

4-6月期の連結純利益は156億円(前年同期は1078億円)だっ た。ブルームバーグ・ニュースが集計したアナリスト3人の予想中央値 である180億円を下回った。中間配当は前年同期と同じ55円とした。 期末配当は未定。

4-6月期の連結売上高は前年同期比28%減の7938億円。デジタ ル一眼レフカメラの販売数量は伸びたが、オフィス向け製品の需要やレ ーザービームプリンターなどの販売が落ち込んだ。営業利益は同72% 減の449億円だった。事務機の不振に加えて円高も収益を押し下げた。 為替のマイナス要因は売上高で722億円、営業利益で426億円となった。

会見した大沢正宏常務は「先進国の事務機需要は厳しい。事務機分 野の回復は遅れるのではないか」との見通しを示した。企業は景気悪化 に伴い設備投資を抑制、事務機はコスト削減の対象になりやすい。事務 機が営業利益の約80%を占める同社にとって厳しい状況が続くが、9 月から新製品を投入することを発表しており、大沢常務は「新製品で市 場を刺激していきたい」としている。

通期予想は売上高を減額、営業益は増額

09年12月期通期の連結売上高予想を下方修正した。事務機の需要 回復が見込みにくいため、従来予想から1300億円減額し3兆2000億円 とした。RBCインベストメント(アジア)の武田洋二ファンドマネー ジャー(香港在住)は「下期の需要、特にオフィスや消費者に関わるも のは全体的に厳しいだろう。金融機関をはじめとする事業所ではコスト カットを進めており、新たな設備投資は期待しにくい」とみている。

一方、通期の営業利益は1900億円を見込み、従来予想から100億 円増やした。経費削減額を前回計画から480億円上積みし、年間2200 億円まで伸ばす計画だ。大沢常務は、経費削減や業務の効率化などが寄 与するとしている。純利益は従来予想の1100億円を据え置いた。

--共同取材:安真理子、近藤雅岐 Editor: Chiaki Mochizuki、

参考画面: 東京 白木 真紀 Maki Shiraki +81-3-3201-7644 mshiraki1@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 yokubo1@bloomberg.net ソウル Young-Sam Cho +82-2-3702-1639 ycho2@bloomberg.net

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