ドイツ銀の4-6月:68%増益、トレーディング収入好調(Update1)

ドイツの銀行最大手、ドイツ銀行 が28日発表した2009年4-6月(第2四半期)決算は、純利益が 前年同期比68%増となり、市場予想を上回った。債券や株式のトレー ディング収入が増えた。

発表資料によると、純利益は10億9000万ユーロ(1株当たり

1.64ユーロ)と、前年同期の6億4900万ユーロ(同1.27ユーロ) から拡大。ブルームバーグ・ニュースがまとめたアナリスト13人の予 想中央値は9億4400万ユーロだった。

ヨゼフ・アッカーマン最高経営責任者(CEO)は、銀行業界と 金融市場が第2四半期に安定してきたため、債券セールス関連の収益 が4倍に伸び、株式トレーディング業務の改善につながったと説明し た。同業でスイスのクレディ・スイス・グループや米ゴールドマン・ サックス・グループ、JPモルガン・チェースも第2四半期にトレー ディング収入が増加した。

MMウォーバーグの運用担当者のダニエル・ハプファー氏は、「債 券ビジネスが当面の収入のけん引役であることは明らかだ。銀行はそ こから多くの収益を獲得している」と指摘した。

ドイツ銀によると、投資銀行部門の税引き前利益は8億2800万 ユーロとなり、前年同期の赤字から改善した。同行のグローバル・マ ーケッツ・ビジネス部門の債券トレーディング収入は26億ユーロ。 株式トレーディング収入は9億300万ユーロと、過去6四半期で最高 だった。

経済の進展

アッカーマンCEOは発表資料で、「09年後半の見通しは世界経 済の進展に強く影響される」と述べた上で、「不確実な環境においても ドイツ銀には十分な準備があり、事業環境が改善すれば、好機を十分 に活用できる」と表明した。

同行は信用損失や訴訟、退職金に関連した費用として14億ユー ロを計上した。貸倒引当金の総額は10億ユーロと、前年同期の1億 3500万ユーロから拡大し、08年通年とほぼ同水準となった。

企業投資部門の税引き前利益は3億7700万ユーロとなり、全体 の利益を押し上げた。

資産運用・ウェルスマネジメント部門は税引き前で8500万ユー ロの赤字となり、アナリスト予想より悪化した。資産価値の目減りや 顧客の資金引き揚げなどが響いた。

消費者向け金融部門の利益は83%減の5500万ユーロ。グローバ ル・トランザクション・バンキング業務の税引き前利益は36%減の1 億8100万ユーロだった。

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