ドルは「大幅下落」の公算-ハーバード大のフランケル教授が指摘

米ハーバード大学ケネディ行政大 学院のジェフリー・フランケル教授は、ドルは「大幅に下落」する公 算が大きいとの見通しを示した。米国の赤字に対する懸念から海外投 資家が資産を分散させていることを理由に挙げた。

フランケル教授は今月、同大学院のウェブサイトに掲載した解説 の中で、今回の「危機が米国のヘゲモニー(覇権)をさらに低下させ た」と指摘。「世界の準備通貨としてのドルの地位が長期かつ緩やかに 低下する事態が加速する可能性がある。中国はすでに、米国債の価値 が失われることへの懸念を公に表明している。今が転換点かもしれな い」と論じた。

全米経済研究所(NBER)の景気循環判定委員会メンバーであ る同教授はまた、米経済が「年初の急降下」を経て、「横ばい状態に差 し掛かっている」との見方を示した。

さらに、「これまでの金融・財政両面での対応が、景気の急激な落 下を止めるのに十分だったと考えられ、7-12月(下期)には下落か ら横ばいに転じるだろう」と記述している。ただ、急速に完全雇用と 潜在生産水準に戻るには不十分だとも指摘した。

ブルームバーグがまとめたエコノミスト66人の予想中央値では、 商務省が31日発表する4-6月(第2四半期)の国内総生産(GDP) 速報値は前期比年率1.5%減と、第1四半期(1-3月)の同5.5%減 に比べ小幅な減少にとどまるとみられている。

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