三井住友F株が続伸、収益力に資本健全性加わるとの評価-野村格上げ

三井住友フィナンシャルグループ の株価が買い気配で始まり、取引成立後は3.1%高の3960円と約3週 間ぶりの高値水準を回復した。本業の収益力の強さに加え、増資で自己 資本の質が向上している。この日は、成長戦略の自由度が高まった点を 評価して野村証券が投資判断を引き上げており、買いが先行している。

野村証の守山啓輔アナリストによると、金融安定化とともに、従来 のように資本の健全性だけではなく、フロー収益の回復力も考慮した投 資視点が重要になっている。その点で、「銀行単体は逆風下でも強い収 益力を維持し、グループ全体でも増益シナリオを描ける三井住友Fの相 対的優位性が高まっている」(27日付の投資家向けリポート)という。

三井住友Fが5月に決めた公募増資については、「自己資本の充実 を実現した資本調達」と守山氏は高く評価。Tier1比率で8%以上 を確保するという会社計画をほぼ実現すると同時に、コアTier1比 率で見た資本の質も主要行最高水準になったことで、「今後の成長戦略 への財務面の対応は完了し、戦略の自由度も高まった」と見ている。

これらを踏まえ、野村証は投資判断を「2(中立)」から「1(買 い)」に、目標株価も従来の3700円から4500円に引き上げた。目標 株価は、2010年3月期の野村証による予想BPS(1株当たり純資 産)3691円に、PBR(株価純資産倍率)として主要行の標準0.9倍 に30%のプレミアムを加えた1.2倍を適用した。

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