野村HD:第1四半期黒字転換へ、市場安定で手数料増-6四半期ぶり

野村ホールディングスの2009年第 1四半期(4-6月)連結決算は、6四半期ぶりに黒字転換しそうだ。 金融混乱とリーマン・ブラザーズ買収が経営を圧迫していたが、市場安 定化で相次いだ企業の大型増資や投資信託販売などによる手数料増加 が費用をカバーした。29日に発表の予定。

ブルームバーグ・ニュースが算出したアナリスト6人による純利益 予想の中央値は15億円の黒字となった。東海東京調査センターの摩嶋 竜生アナリストは、公募増資ブームで投資銀行部門が回復、リテール (個人向け)部門も好調で、リーマン関連で費用は前年同期比40%増 えたが英国市場の売買シェア増など統合効果も出てきたという。

クレディ・スイス証券の大野東アナリストは、野村の第1四半期に ついて「若干の黒字」を見込むが、米国の状況やクレジット市場の改善 度合いによっては「想定以上の黒字となっても不思議ではない」(7月 21日付リポート)と指摘。旧リーマン部門がどれだけ収益に寄与して きているかの実態把握を注目点として挙げる。

野村の前期(09年3月)決算は、金融混乱と事業継承したリーマ ン関連費用の発生で過去最悪の7082億円の赤字となった。ただ内外の 市場は落ち着きを取り戻し、米ゴールドマン・サックスは4-6月期に 過去最高益を記録した。こうした中、市場関係者の関心は国際業務など で野村のシェアが実際に拡大していくかに集まっている。

ブルームバーグ・データによれば、第1四半期の野村は国内株式関 連の引き受けが総額5538億円、円債券引き受け実績では49件・総額1 兆6240億円でともに1位だった。同期間の東証1日あたりの株式売買 代金(第1部、2部、マザーズ合計)は1兆7206億円で、前年同期比 32%減少した。ただ、日経平均株価はこの間23%上昇した。

31日に決算発表する大和証券グループ本社のアナリスト6人によ る純利益予想の中央値は、61億円の黒字だった。大和は08年7-9月 期から3四半期連続の赤字で黒字になれば4四半期ぶりとなる。

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