ゴールドマン、野村:サントリーとキリン統合案件でFAに

サントリーホールディングスはキリ ンホールディングスとの統合交渉で、ゴールドマン・サックスと野村ホ ールディングスをフィナンシャル・アドバイザー(FA)に指名する見 通しだ。事情に詳しい関係者が明らかにした。統合計画が明らかになっ て以降、国内外の金融機関は大型再編の案件獲得を狙っていた。

一方、キリンホールディングスはモルガン・スタンレーと三菱UF J証券を起用することで最終調整に入っている。サントリーとキリンは 必要に応じてさらに別のFA採用も検討する。

サントリーとキリンは今月14日に経営統合に向けた交渉段階にある と発表した。実現すれば世界最大級の飲料メーカーが誕生することにな る。野村やゴールドマン、モルガンなどの投資銀行はサントリーとキリ ンの両社に対するプレゼンテーションなどを通じFA獲得に向け競争し てきた。

企業の合併・買収を手掛けるピナクル社長でUBSの元M&A本部 長の西崎泉氏はこの案件について、「ジャイアント企業同士による戦略 的な案件だ」と表現。特にサントリーは未公開のオーナー企業で、企業 価値算定などは難しく、「投資銀行にとっても今年一番の意義深い案件 になるだろう」と述べた。

ブルームバーグ・データによれば、今回の案件規模は時価総額が約 1兆4000億円のキリンだけでも2009年上半期の国内M&A総額の約3 分の1に相当する。M&Aリーグ・テーブルの順位で現在2位の野村は 米シティグループを抜き国内1位に、一方、ゴールドマンは4位から2 位にそれぞれ浮上する公算が出てきた。

サントリーとキリンの広報担当者は、FAの選定についてコメント を控えた。ゴールドマン、野村、モルガン・スタンレー、三菱UFJの 担当者も起用について確認していない。

サントリーの創業は1899年、従業員は2万2000人で、連結売上高 は1兆5000億円(2008年度)。キリンは1907年の設立、グループの従 業員数は3万6554人で、同売上高は2兆3000億円。

JPモルガン証券の高木直実アナリストは、キリンとサントリーの 統合を「ポジティブに受け止めている」という。キリンは国内の収益基 盤を強化できると評価した上で、「これまでのコンペティター同士が1 つの会社になることでスピードと規模をもって海外に飛躍できる。理想 的な組み合わせだ」と分析した。

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