外為取引高の回復に数年かかる見通し、リスク志向後退-市場関係者

外国為替アナリストらは、外為取 引高の回復には数年かかる可能性があるとみている。世界的な金融危 機に伴うヘッジファンドや投機的な投資家の市場からの退却で、リス ク志向が後退したことが背景。

イングランド銀行(英中央銀行)と米ニューヨーク連銀が27日 公表した調査によれば、4月のロンドンでの1営業日当たりの取引高 は前年同月比25%減少し、北米市場では26%落ち込んだ。また、東京 外国為替市場委員会がまとめたデータによれば、東京市場の4月の取 引高は16%減少した。

昨年9月の米リーマン・ブラザーズ・ホールディングス破たんが 市場に混乱をもたらし、高利回り資産からドルや円など比較的安全な 通貨への質への逃避を促した。

UBSのストラテジスト(ロンドン在勤)、ジェフ・ケンドリック 氏は、リセッション(景気後退)の最悪期が過ぎたとの観測からリス ク意欲は回復しつつあるものの、危機前の水準には速やかに戻ること はないと指摘。「恐らく数年にわたる調整局面となるだろう」との見方 を示し、「ヘッジファンドが最も打撃を受けた」と語った。

コメルツ銀行の外国為替調査責任者(フランクフルト在勤)、ウル リヒ・ロイヒトマン氏によれば、流動性低下に伴う外為市場での取引 高減少が相場変動の拡大につながった。

クレディ・スイス証券経済調査部の小笠原悟エコノミストは、取 引が徐々に回復しており、これが外為市場への大きな支援となるはず だとした上で、最悪期が終わり、取引高の落ち込みは底を打ったと指 摘した。

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