7月27日の米国マーケットサマリー:ドルが下落、景気底入れ観測で

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。 (表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.4240 1.4202 ドル/円 95.18 94.79 ユーロ/円 135.56 134.62

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 9,108.51 +15.27 +.2% S&P500種 982.18 +2.92 +.3% ナスダック総合指数 1,967.89 +1.93 +.1%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 1.03% +.04 米国債10年物 3.72% +.06 米国債30年物 4.62% +.08

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 956.30 +.40 +.04% 原油先物 (ドル/バレル) 68.38 +.33 +.48%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではドルが主要6通貨に対して年初来 の安値付近で取引された。リセッション(景気後退)が世界的に終わ りつつあるとの観測から、安全通貨への需要が損なわれた。

ドルはユーロに対して一時、7週間ぶりの安値を記録した。午 前に発表された6月の米新築住宅販売が前月比で大幅に拡大したの がきっかけだった。円もまた主要通貨の大半に対して下落。アナリ ストらが過去2年間で初めて米企業の利益予想を引き上げたことか ら、日本の投資家が海外企業に高利回りを求めて円売りに動いたこと が背景。

UBSの為替ストラテジスト、ブライアン・キム氏は「ドルは 主要通貨の大半に対してパフォーマンスを下げるだろう」と語った。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE) のドル指数はニューヨーク時間午後2時56分現在、前営業日比ほ ぼ変わらずの78.630。一時は0.5%下げて78.396をつける場面 もあった。ドルはユーロに対して1ユーロ=1.4242ドルと0.3%安。 一時は1.4298ドルと6月3日以来の安値を付ける場面があった。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。医療保険のエトナや家電量販のラジオシャッ クの決算がそれぞれ失望を誘ったものの、新築住宅販売件数が8年ぶ りに高い伸びを示したことが支援材料となった。

センテックスは9.1%高。S&P500種の住宅建設株指数をほぼ 3カ月ぶりの高値に押し上げた。バンク・オブ・アメリカ(BOA) やウェルズ・ファーゴ、JPモルガン・チェースも高い。一方、エト ナとラジオシャックは下落した。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前週末比0.3%高の982.18。ダウ工業株30種平均は同

15.27ドル(0.2%)上昇の9108.51ドルで終了した。ラッセル 2000指数は0.4%高の550.88と、昨年10月14日以来の高値と なった。

パラダイム・キャピタル・マネジメントのシニア・バイスプレジ デント、ジョナサン・ボルスト氏は「相場が大きく上昇すると、追随 買いが入りやすい。企業業績はそこそこの内容にとどまる可能性もあ る。しかし予想を上回る決算が2、3社出てくれば、相場は大きく上 昇するだろう」と述べた。

◎米国債市場

米国債相場は下落し、10年債利回りは約1カ月ぶり高水準に上 昇した。週間の入札規模としては過去最大となる1150億ドルの国債 入札が開始されたことや、米新築住宅販売が8年ぶり大幅な伸びを示 したことが背景。

長期債が特に売られた。6月の新築一戸建て住宅販売(季節調整 済み、年率)は前月比11%増の38万4000戸と、ブルームバーグ・ ニュースがまとめた全エコノミストの予想を上回った。一方、米財務 省が実施した20年物インフレ連動債(TIPS)入札(発行額60 億ドル)の結果によると、最高落札利回りは2.387%と、入札直前の 市場予想を上回った。財務省は明日以降3日連続で、2年、5年、7 年債の入札を実施する。

MFグローバルの仕組み商品・新興市場の共同責任者、アンドル ー・ブレナー氏は「金融市場は米国債に若干の犠牲を強いている」と 指摘。「経済の他の分野が順調なので、ある意味これも悪いことでは ない」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後1時31分現在、10年債利回りは前週末比6ベーシスポイント (bp、1bp=0.01ポイント)上昇の3.72%。一時は同3.76%ま で上げる場面もあった。10年債(表面利率3.125%、2019年5月 償還)価格は15/32下げた95 5/32。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は上昇。ドルが下落し、代替投資として の金需要が高まった。

ドルは主要6通貨バスケットに対して7週間ぶりの安値に下げ た。金は過去2週間で4.8%上昇、その間にドルは1.8%下落した。 午前に発表された6月の米新築住宅販売は前月比で11%増と、伸 び率が過去8年間で最大だった。

ソシエテ・ジェネラルのロンドン在勤のアナリストらは、「前 向きな景気見通し」とドルの下落が金相場にとって「やや強材料」 となったとのリポートを発表した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物8月限は前営業日比40セント高の1オンス=956.30ドルで 取引を終了した。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場は約2年ぶりの最長となる9営業日続伸。 米株式相場が引けにかけて値を戻したことを受け、世界的なリセッシ ョン(景気後退)が和らいでいるとの観測が高まった。

原油相場続伸の背景には、S&P500種株価指数が8カ月ぶり高 値に接近したことがある。朝方には、米商務省が発表した6月の米新 築住宅販売が8年ぶり大幅な伸びとなり、大恐慌以来最悪の住宅不況 が安定しつつあるとの兆候が示されたことも好感された。

シティ・フューチャーズ・パースペクティブのエネルギーアナリ スト、ティム・エバンス氏は、「市場は原油の需要見通しだけに気を 取られており、そのほかの広範なファンダメンタルズには目を向けて いない」と指摘。「それがS&P500種株価指数への執着の背景だ。 原油のトレーダーらは株の投資家らが景気の行方を知っていると確信 しているのだ。責任逃れのようなものだ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物9月限は前週 末比0.33ドル(0.48%)高の1バレル=68.38ドルで終了した。 年初来では53%値上がりしている。

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