米ウェルズ・ファーゴ:MBS保有拡大、デフォルト懸念より価格重視

米銀ウェルズ・ファーゴが不動産 ローン担保証券(MBS)の購入を増やしていることが明らかになっ た。同銀は競合するワコビア買収によって拡大した不動産関連の投資 資産を、MBS購入でさらに増やした格好。一方、バーナンキ米連邦 準備制度理事会(FRB)議長は今月、商用不動産ローン担保証券市 場(CMBS)でデフォルト(債務不履行)の波がもう一度押し寄せ る危険性があると警告した。

ウェルズのリポートによると、4-6月期の不動産関連証券(政 府保証証券を除く)の同行保有額は6.6%増の412億ドル。同行エグゼ クティブ・バイスプレジデントのティム・スローン氏は、CMBSが 「魅力的な」価格で手に入るためと説明した。

スローン氏は23日のブルームバーグの電話インタビューで「当社 はMBS投資に好機があると確信している。信用の引き受けや取引内 容の精査ができる適切な人脈を確保し、投資内容をよく理解していれ ば今も幅広い分野で好機がみられる」と述べた。

米リアル・キャピタル・アナリティクスが今月発表したところに よると、現在、計1080億ドルを超える物件がデフォルトや差し押さえ、 または破たんに陥っている。これは年初と比べてほぼ2倍に相当する という。

その一方で銀行は増加した預金の使い道としてMBSを購入して いる。融資基準の厳格化や需要減で新規ローンの組成が抑制されてい るのが背景だ。

FRBが24日発表したデータでは、全米大手25行が保有する政 府保証のない住居用・商用不動産ローン債券は、7月15日時点で年初 から4.9%増加して、1599億ドルに増加した。

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