ブラジルのヴァーレ:中国の鉄鉱石値下げ要請に抵抗-需要拡大で

鉄鉱石生産最大手、ブラジルのヴ ァーレは、中国が要請している鉄鉱石の過去最大の値下げに抵抗する 姿勢を示している。中国の鉄鋼業界は、第2次世界大戦以降で最も深 刻な低迷から回復しつつある。

ヴァーレは先月、鉄鉱石の年次契約価格を28%引き下げることで 日本の鉄鋼メーカーと合意した。値下げは7年ぶりとなる。中国は最 大45%の引き下げを求めている。スポット市場の鉄鉱石価格は、今年 度の契約価格が最初に設定されて以降、38%高騰しており、中国は弱 い立場に立たされている。

ヴァーレのロジェール・アニェリ最高経営責任者(CEO)は6 月25日、これまでで最も長期化している価格交渉で、中国の顧客企業 向けに値下げ幅を拡大するつもりはないと述べた。米コンサルタント 会社マッキンゼーは、中国が英・オーストラリア系リオ・ティントの 幹部社員をスパイ容疑で拘束し豪州と中国の関係が悪化していること もヴァーレにとって有利に働く可能性があるとみている。リオは世界 2位の鉄鉱石輸出企業。

野村証券の鉱業担当アナリスト、ポール・クリフ氏(ロンドン在 勤)は22日のインタビューで、「中国の鉄鋼メーカーが他国企業より 大幅な値下げを達成する可能性は極めて低い」と指摘。「中国は既に設 定されている現行の指標価格に合意するか、スポット市場で購入する かのどちらかだ」との見方を示した。

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