コンテンツにスキップする

米CITの航空機と鉄道車両リース部門の売却、買い手探し難航か

【記者:Linda Shen 、 Zachary R. Mider】

7月27日(ブルームバーグ):資産売却を通じて経営破たん 回避を目指している米商業金融大手CITグループは、鉄道車両と 航空機の両リース部門の売却で、低めの価格条件を突きつけられる 見通しだ。資産売却で競合する案件がある上、リセッション(景気 後退)や破たん懸念といった要因が価格を押し下げるとみられる。

事情に詳しい関係者1人によると、ジェフリー・ピーク最高 経営責任者(CEO)はこれら事業の売却を検討しているが、ゼネ ラル・エレクトリック(GE)やアメリカン・インターナショナ ル・グループ(AIG)もこれまでのところ、鉄道車両や航空機リ ース関連子会社の買い手を見いだせないでいる。

KBWのアナリスト、サミール・ゴカール氏は、「買い手は CITを経営難に陥った企業とみなしているかもしれない。その結 果として、適正価格を支払おうと思わない可能性がある」と指摘し、 こうした売却によってCITの資本は一段と毀損(きそん)するだ ろうと予想した。

アナリストや投資家の間では、著名投資家ウォーレン・バフ ェット氏率いる投資・保険会社バークシャー・ハサウェイと複合企 業リューカディア・ナショナルが買い手候補と目されている。ただ 米紙ウォールストリート・ジャーナルの先週の報道によると、CI Tは今年前半に一部事業に対するこれらの企業からの買収提案を拒 否していた。CITの広報担当のカート・リッター氏はコメントを 控えている。

関係者の1人によると、CITの鉄道車両部門は買い手候補 からの関心が最も強い。同部門は米国とカナダの全鉄道にリースし ており、年間総収入は2億5000万ドル強。KBWのゴカール氏の 試算では簿価は5億-6億5000万ドル。

2008年の年次報告書によると、航空宇宙・航空機リース事 業のポートフォリオ総額は81億ドルで、保有航空機294機の平 均使用年数は5年 。ゴカール氏の試算では同事業の簿価は10億 -13億ドル。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE