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豚インフル、年齢別致死率に基づく治療を-抗ウイルス薬備蓄不足なら

豚インフルエンザ(新型インフルエ ンザ)に関して抗ウイルス薬の備蓄が十分でない国の政府は、年齢別の 致死率に基づいて治療の優先順位を決めるべきだとの研究結果が示され た。

同研究によれば、現在の新型インフルエンザ流行が1969-70年に イタリアで見られたインフルエンザの流行と同様の傾向をたどった 場合、高齢者への抗ウイルス薬投与を優先させるべきだとしている。イ タリアのケースでは、死者は主に65歳を超える高齢者だった。一方 で、1918-19年にコペンハーゲンで流行したインフルエンザに似てい る場合は、若い世代への治療に重点を置く必要があるという。研究結果 は医学誌バイオメッド・セントラル・インフェクシャス・ディジージズ に掲載された。

抗インフルエンザ薬である英製薬大手グラクソスミスクラインの 「リレンザ」やスイスのロシュ・ホールディングスの「タミフル」は、 服用することでウイルスの感染能力が弱まり、致死率が低下する。ウイ ルスに触れた人に投与した場合は、感染性が低くなる可能性がある。世 界保健機関(WHO)は、人口の25%を治療可能な量の抗インフルエ ンザ薬の備蓄を各国に勧めている。しかしステファノ・メルレル氏率い るブルーノ・ケスラー財団(イタリア・トレント)の研究者らは、備蓄 が「多くの国で推奨される最低水準を大きく下回っている」と指摘す る。

メルレル氏は研究発表で、「年齢別に抗ウイルス薬利用の優先順位 を決定する政策は、倫理的には議論の余地があるが、備蓄薬の利用法と しては最も効率的かもしれない」とした上で。「備蓄量がWHOの推奨 水準を大きく下回っている国にとって、これは特に重要だ」との見方を 示した。

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