スティープ化限界近い、業績期待の株高短命-三井住友海上・高野氏

三井住友海上火災保険投資部の高 野徳義グループ長は、長期・超長期金利の上昇の背景となっている企 業業績の改善期待や株高は一時的との見方を示したうえで、今後の景 気を見通した場合、利回り曲線のスティープ(傾斜)化は限界に近い との見方を示した。

ブルームバーグ端末によると、27日時点の5年債と10年債の利 回り格差は一時71.2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と、3年 半ぶりの高水準を記録した6月3日(72.8bp)に接近。5年債と20 年債の格差は147.5bpと、2005年8月22日以来の高水準に達してい る。

高野氏は、利回り曲線の形状について、日本銀行による金融緩和 の時間軸効果を背景に短中期債相場が落ち着いているため、長期・超 長期債が売られると、「スティープニング圧力がかかりやすい状況にあ る」という。

もっとも、景気回復期待に伴う長期金利の上昇については懐疑的 で、「4-6月の企業業績が最悪期から改善するのは予想されたことで 改善を確認すれば株価は調整する可能性がある」と予想し、海外投資 家を中心とした強気な景況感の持続性を見極める姿勢だ。

高野氏は、10年債利回りが1.4%を超えて上昇していく可能性に ついては、7-9月期以降の企業業績と景気次第とするものの、「これ までの景況感の振れの範囲内の動きなら、今の利回り曲線のスティー プ化はほぼ上限に達している」と指摘。長期・超長期債は月末にかけ て機関投資家の需要増加を見込んでいる。

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