中国:ドルと経済で米財務長官に圧力も、きょうから米中対話

モルガン・スタンレーによると、27 日からワシントンで始まる米中戦略・経済対話では、ドルが焦点になり そうだ。中国はオバマ政権に対し財政赤字の抑制や米ドルの価値防衛の 方策の説明を迫るとみられる。

米側のガイトナー財務長官とクリントン国務長官は2日間の日程の 米中対話を主催し、経済危機や北朝鮮問題など幅広い議題について中国 側代表団と討議する。オバマ政権にとっては初の米中戦略・経済対話と なる。

米モルガン・スタンレーのエコノミスト、王慶氏(香港在勤)は、 「過去の重要問題が人民元レートであったなら、今の重要問題は米ドル だ」と述べ、「中国が最も気に掛けているのは、ドルの安定と米国の政 策の安定だ」と指摘した。

世界不況は米中両国の共通の関心事に浮上している。中国の王岐山 副首相は米国債の価値保持を目指しており、米国側は中国に輸出主導で はなく内需主導型の経済成長の促進を求めている。

ガイトナー長官とクリントン長官は27日付の米紙ウォールストリ ート・ジャーナル(WSJ)に共同で寄稿し、「個人所得の引き上げと 社会セーフティーネット(安全網)の強化は中国人が多額の貯蓄をせざ るを得ないと感じる理由をただすためのものであり、中国の内需と世界 の経済成長に強力な押し上げ効果をもたらすだろう」との見解を示した。

米中対話が経済問題以外を取り扱うのは今回が初めてとなる。両長 官は、「米中の協力なしで解決できる」世界的問題は少ないとし、「世 界経済の強さと地球環境問題、脆弱(ぜいじゃく)な国の安定性、核拡 散防止策といった課題は大部分が米中の協力次第で決まるものだ」と強 調した。

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