ノルウェー通貨クローネに投資妙味あり-11%下落で過少評価との見方

ノルウェーの通貨クローネは2008 年半ば以降、ユーロに対する下落率が主要通貨で3番目だ。しかし、 為替ストラテジストらは今後の上昇を予想している。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたアナリスト調査中央値によ ると、クローネ買い・ユーロ売りは向こう1年で、世界の投資銀行が 手掛ける他の48の為替取引よりも多くのリターンが見込める。19人を 対象とした中央値によれば、24日に1ユーロ=8.8680クローネだった 相場は来年6月までに9%上昇して同8.2クローネとなる見通しだ。 シティグループは昨年6月30日以降11%下落したクローネが「多大に 過少評価されている」と指摘する。

RBCウェルス・マネジメントで約1990億ドルを運用するピータ ー・ルーカス氏も「クローネはかなり反発するだろう。商品価格上昇 と緩やかなリスク選好度合いのなか、クローネは世界でも最強通貨の 1つとなるだろう」と語る。向こう「数カ月」で1ユーロが8クロー ネを下回る水準もあり得るとみている。

クローネ上昇を見込む理由はノルウェーの景気回復。同国の中央 銀行がインフレ抑制に向けて08年6月以来の利上げを実施し、クロー ネ建ての投資リターンが上昇するとの読みだ。経済協力開発機構(O ECD)の予測によると、ノルウェーの国内総生産(GDP)縮小幅 は今年、ユーロ圏全体を下回り、10年の成長率は同地域を上回るもよ うだ。

ノルウェー中銀は政策金利を8カ月で7回引き下げ6月17日に過 去最低の1.25%としたが、利上げに転じれば、同国よりも既に金利が 低い米国やカナダ、ユーロ圏、スウェーデン、英国などの国・地域の 通貨と比較して投資妙味が増す。英銀ロイヤル・バンク・オブ・スコ ットランド・グループ(RBS)は今月14日、クローネ買い・ポンド 売りを推奨し、クローネが最大5.6%上昇して1ポンド=9.7699クロ ーネを付けるとの見通しを示した。

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