経産省:医療ツーリズムで実証事業-診療目的の来日外国人受け入れ

経済産業省は、診療目的で来日す る外国人を医療機関が受け入れる「医療ツーリズム」の事業化を検討 するための実証事業を9月をめどに開始する。日本の強みである高度 な技術水準やきめ細かいサービスを生かし、国際的に競争力のある市 場に育成したい考え。国内では初めての取り組みという。

同省サービス産業課の藤本康二課長は22日、ブルームバーグ・ニ ュースに対し、将来的には医療ツーリズムを「病院経営の改善や医療 産業の振興につなげたい」との期待を示した。

具体的には、国立がんセンター中央病院や東京大学医学部付属病 院など都内10病院と協力し、外国人患者の受け入れ医療機関となる 「国際医療サービス推進コンソーシアム(仮称)」を組織。中国や台湾 などのアジア各国や極東ロシアから来日する外国人を対象に、健診に 観光メニューを組み込んだパッケージツアーのほか、遺伝子診断など の高度治療も含めたな医療サービスを提供する。

一方、旅行代理店や通訳会社などに呼び掛け、「国際医療サービス 支援センター(仮称)」を設置し、患者との連絡・調整や通訳、広報な どを委託する。同省は対象国や参加医療機関を変えながら、1、2年 ほど実証作業を継続し、事業性を見極める方針。

三菱総合研究所の柴田俊明研究員は、医療機関は地域に及ぼす雇 用効果が大きい上、医薬品など関連産業のすそ野も広いと指摘、「医療 を産業としてとらえる発想は重要だ」と述べた。半面、医療ツーリズ ムについては産業としての規模が未知数であるほか、医療機関の体制 整備といった課題をクリアする必要があるとの見方を示した。

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