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民主・岡田氏:外貨準備多様化など改革案、党方針ではない(Update2)

民主党の岡田克也幹事長はブル ームバーグ・ニュースとの単独インタビューで、「次の内閣」財務相、 中川正春氏が提唱する外貨準備の運用先多様化などの改革案は党 の公式方針ではないことを明らかにした。

岡田氏のインタビューは24日に行った。中川氏は9日のブルーム バーグ・ニュースのインタビューなどで、ドル中心の基軸通貨体制を めぐり世界的に議論が高まる中、国際通貨基金(IMF)債の購入検討 や、米国に円建て国債(サムライ債)発行を要請することなどを提唱し た。

岡田氏は、こうした中川氏による一連の改革案について「党として 公式に是認したことはない」と述べた。

8月の衆院選で民主党が勝利して政権を奪取する可能性が高くな っていることから、同党幹部の発言の市場への影響力も強まってい る。中川氏の提案は同氏自身が「個人的見解」としているにもかかわ らず、日本の将来的なドル・米国債離れの可能性を示す発言として市 場が反応し、ドルが一時、円を含む主要通貨に対し下落した。

岡田氏は、日本の外貨準備の在り方に関する自身の考え方につ いては「一言、一言が市場に影響を及ぼすから、コメントするのは適 当ではない」と強調。円の望ましい水準についても「政権交代が行わ れるかもしれないので、そういうことについてあまり発言しない方がい いと思う」と述べるにとどめた。

メリルリンチ日本証券の吉川雅幸エコノミストは、岡田氏の発言に ついて「現実的な路線を取っているということで、市場への影響を避 けるには有効だろう。大きな流れとして世界的に外貨準備の多様化が 進む中、日本も中長期的には検討課題にはなると思うが、短期的に は急速な円高ドル安は現在の日本の経済に望ましくない」と分析す る。

一方、第一生命経済研究所の熊野英生主席エコノミストは「中川 氏自身も個人的発言と言っていたことが一人歩きしていた」と指摘。そ の上で、民主党が主要政策の財源として外国為替資金特別会計(外 為特会)などの運用益の活用を検討していることに触れ、「取り崩そう というならばドルの為替差損の問題についても考え方を示し、外貨準 備をどうしていくかのグランドデザインを描かないといけない」と語っ た。

景気対策

岡田氏は政権獲得後の経済運営に関して「経済の状況を見て、追 加的な経済対策が必要であるということになれば、それは、われわれ は躊躇(ちゅうちょ)しない。より賢い投資をやっていきたい」と言明。 その上で、「政権交代するとしたら9月なので、9月の状況で最新のデ ータを基に判断していくということだ」と語り、同月以降に経済指標な どを検討して判断していく考えを示した。

現在の麻生太郎政権がまとめた2009年度補正予算については 「必要のないものはやめる。財源がそこにあるわけだから、財源対策と しても考える」と一部事業の執行停止を明言。具体的な見直し対象と しては「公共事業や基金」を挙げた。

--取材協力:氏兼敬子、下土井京子Editor: Hitoshi Sugimoto, Kenzo Taniai

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: 東京 広川高史 Takashi Hirokawa +81-3-3201-8641 thirokawa@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 yokubo1@bloomberg.net 東京 Bill Austin +81-3-3201-8952 billaustin@bloomberg.net

Keiko Ujikane Kyoko Shimodoi

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