年越えCP金利低下、資金需要乏しく発行低調-期内物は現先下回る

一般企業のコマーシャルペーパー (CP)では、6カ月物の発行金利が低下した。全体的に資金需要が乏 しいなか、年末越え物を発行する企業が少ない一方、相対的に金利水準 が高い長めの銘柄はディーラーの買い意欲が強いためだ。

市場関係者によると、最上位格付けa-1プラスの電機メーカーの 6カ月物が0.18%台前半で300億円成立。今月3日に同格付けの電力 会社が発行した6カ月物の0.19%台後半を下回った。a-1格付けで は、前週に機械メーカーが6カ月物を0.23%台で発行している。

年末越えのCPはメーカーによる発行自体が少ないうえ、この日の 市場は全体の発行額も800億円程度と取引が少なかったため、比較的ま とまった金額の発行でも金利が低めに決まった。

東短リサーチの関弘研究員は、「そもそも企業は、資金需要が乏し く、調達コストが安くても、四半期末の有利子負債を増やしてしまう年 末越えを今から積極的に発行する向きは少ない」という。

企業は信用リスクの低下に伴い、万が一の状況に備えて手元に多め の資金を抱える需要が減退しているうえ、設備投資や運転資金など前向 きな需要も乏しい。また、日本銀行が企業金融支援策を12月末まで延 長したことで、年末越えの資金手当てを急ぐ様子も見られない。

一方、CPの買い手側は、運用利回りが国庫短期証券(TB)を上 回る、「官民逆転」していない銘柄を見つけることが難しくなってきて いる。そのため、相対的に金利水準が高いリース会社のCPも買いが強 く、6カ月物は一時の0.3%台から0.28-0.29%まで低下した。

1カ月物が0.12%台

この日はa-1格の衣料メーカーが3カ月物を0.15%台半ばで発行 し、TB3カ月物の0.155-0.16%と同水準かやや下回った。また、a -1プラス格の商社が発行した1カ月物は0.12%台半ばで決まり、翌 日物の現先金利0.13%を下回った。

1カ月物が翌日物を下回る水準まで買い進まれた背景は明確ではな いものの、余剰資金を抱えて運用を迫られた投資家の買いとの見方が出 ていたほか、資金調達コストが現先金利より安い銀行の買いを指摘する 声もあった。

CPなどを担保に3カ月物の資金を0.1%で無制限に借り入れられ る日銀の企業金融支援特別オペ(7月30日-10月22日)の応札額は 2536億円だった。30日時点のオペ総残高は前回比626億円増の7兆 3168億円になる。

月末越えの供給オペ

月末越えの資金供給オペの落札金利は低位横ばい。証券会社などが 国債の資金手当てを行うレポ(現金担保付債券貸借)金利が0.11-

0.12%で低位安定しているため。ただ、オペに対する需要はおう盛だっ た。

午後の本店共通担保オペ6000億円(7月28日-8月3日)の最低 金利は前回と横ばいの0.11%で、案分比率は2.8%の低水準。平均金利 は0.120%だった。通知額の4倍近い2兆3520億円の応札が集まった。

午前の国債買い現先オペ8000億円(7月29日-8月5日)の案 分・平均金利は0.12%で、応札額は3倍近い2兆3595億円だった。

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