【個別銘柄】日立、日電産、野村HD、ニコン、海運、SMK、富士重

東京株式相場での本日の材料銘柄 の値動きは以下の通り。

日立製作所(6501):終値は先週末比3.4%高の304円と5連騰。 東証上場のグループ5社を完全子会社にする、と27日付の日本経済新 聞朝刊が報道。8月下旬に株式公開買い付け(TOB)を開始し、最大 3000億円を投じて出資比率を全額出資に引き上げるという。対象は日 立マクセル(6810)、日立プラントテクノロジー(1970)、日立情報シ ステムズ(9741)、日立ソフトウェアエンジニアリング(9694)、日立 システムアンドサービス(3735)で、いずれもTOB価格のプレミアム 期待から値幅制限いっぱいのストップ高比例配分となった。

日本電産(6594):主力の大証で3.5%高の6790円。構造改革効 果で、2010年3月期の連結営業利益計画(米国会計基準)を11%増額 修正した。UBS証券では利益好転への期待が依然残るとし、目標株価 を7000円から7500円へ引き上げた。このほか、同じく業績予想を増額 した日本電産サンキョー(7757)も9%高の591円と急伸。

証券大手:野村ホールディングス(8604)が3.1%高の820円、大 和証券グループ本社(8601)は4.5%高の559円と上昇。両社の4-6 月期決算は、そろって100億-200億円程度の最終黒字に転換したよう だ、と26日付の日経新聞朝刊が報道し、業績改善への期待感が強まっ た。証券・商品先物取引指数は東証1部業種別上昇率で首位。

ニコン(7731):5.7%高の1810円。液晶投資全般が回復傾向にあ ることから、業績に対する過度な悲観が後退している。モルガン・スタ ンレー証券では投資判断を「アンダーウエート」から「イコールウエー ト」へ引き上げた。

大手海運3社:商船三井(9104)が3.5%安の599円など、日本郵 船(9101)、川崎汽船(9107)も下げた。世界的な景気減速で荷動きが 鈍化する中、昼休み時間帯にそろって10年3月期業績計画の下方修正 を発表。収益環境の厳しさが再認識された。

明電舎(6508):4.1%安の557円と続落。電気自動車向けモー タ・インバータなど新事業の将来性への期待から株価が急騰したが、業 績面から見て割高感があるとの指摘が出ている。三菱UFJ証券では 24日付で、投資判断を「3(市場平均並み)」から「4(アンダーパ フォーム)」へ引き下げた。フェアバリューは450円としている。

SMK(6798):12%高の514円と午後に急騰。一時は16%高の 533円と、6月24日以来約1カ月ぶりの上昇率を記録した。人員削減 など1月から進めていた緊急施策の効果が出て、第2四半期(4-9 月)利益が従来予想を大きく上回る見通しと午前11時に発表した。タ ッチパネルの販売好調も売上高全体を下支えしている。

富士重工業(7270):4.9%高の384円。新型フォレスターの販売 好調が続いており、レガシィに続くコアモデルとしての期待感が高まっ ている。モルガン・スタンレー証券では投資判断を「イコールウエー ト」から「オーバーウエート」へ引き上げ。

東京建物(8804):5%安の434円。特別損益の計上などで09年 12月期の連結純利益は前期比41%減の60億円になる見通し。前回予想 の80億円から25%の減額。野村証券では投資判断を「3(ウエート下 げ)」へ引き下げた。

トーカロ(3433):6.1%安の1652円。スマートグリッド関連の一 角として、先週末まで5連騰を記録。この間の上昇率は48%と、日経 平均株価の6.4%を大幅に上回ったため、短期間の急上昇から売りが出 やすい状況となっていた。

ステラケミファ(4109):7.4%安の3400円。野村証券では投資判 断を「1(買い)」から「2(中立)」へ引き下げた。足元業績予想を 上方修正して目標株価は2500円から3500円へ引き上げたものの、現在 の株価は既に業績確度の向上を織り込んだという。

ソフトバンク(9984):3.8%高の1917円。27日付の日本経済新 聞朝刊は、同社の第1四半期(4-6月)連結営業利益が前年同期比で 2割増え、初めて1000億円を超えたようだと報じた。主力の携帯電話 事業で通信料収入が伸びたうえ、固定通信やインターネットなど他の主 要事業も堅調だったとしている。

有沢製作所(5208):6.3%高の691円。電子材料分野で当初計画 より売り上げが増加するほか、コスト削減効果も寄与し、6カ月累計 (4-9月期)の連結営業損益は7億5000万円の赤字となる見込み。 前回予想の12億円の赤字からは損失幅が縮小する。

三桜工業(6584):17%(80円)高の552円ストップ高で比例配 分。労務費や経費の削減などが順調に進んでいる上、政府による減税措 置などで自動車業界の販売台数が持ち直すと予想され、10年3月期の 連結純利益は前期比4.8倍の13億円になる見込み。前回予想(3億 円)からは10億円の増額修正。

蝶理(8014):7.6%安の109円。主力の繊維事業が資材分野など の低迷で減収減益となったことが響き、4-6月期の連結純利益は前年 同期比44%減の5億7700万円となった。据え置かれた通期計画(24億 円)に対する進ちょく率は24%。

日立国際電気(6756):2.6%高の738円。半導体メーカーの設備 投資抑制が続いている上、放送映像システム分野での需要減少などが響 き、4-6月期の連結純損益は26億円の赤字となった。据え置かれた 通期計画は25億円の赤字。

特種東海ホールディングス(3708):2.4%高の259円。一部製品 の販売数量が想定以上に伸びたほか、原価低減活動が奏功、4-9月期 の連結純利益は8億円になる見込み。前回予想は4億3000万円で、前 年同期は11億円の赤字だった。

太平洋海運(9123):5.7%安の100円。日本郵船と同社の株式交 換比率が1対0.244に決まり、交換比率にさや寄せした。

アビリット(6423):主力の大証で45%(50円)高の161円とス トップ高。第三者割当増資と新株予約権、転換社債型新株予約権付社債 (CB)の発行により総額22億円を調達すると24日に発表した。

クレッシェンド投資法人(8966): 18%(3万円)ストップ安の 13万5100円で比例配分となり、なお2400株超の売り注文を残した。 今年10月30日に償還期限を迎える投資法人債200億円の償還資金につ いて、新規借り入れに向けて銀行などと交渉を進めているが、いまだ契 約締結に至っておらず、継続企業の前提に関する不確実性があるとのニ ュースリリースを24日に発表した。ただ交渉は順調であり、同投資法 人債の償還に問題はないとしている。

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