東建物株が反落、販売子会社不振で純利益予想減額-野村証は格下げ

マンション販売と賃貸ビルが主力 の東京建物の株価が、一時前週末比3.1%安の443円と反落。連結子 会社の東京建物不動産販売の業績が振るわず、今期(2009年12月 期)の連結純利益予想を下方修正した。期待外れとして一部アナリスト が投資判断を引き下げたこともあり、売り圧力に押された。

東建物は24日、今期連結純利益が前期比41%減の60億円と、前 回予想の80億円を25%下回る見通しと発表した。東建物不販で、販売 用不動産の売却が当初予定を大幅に下回る見込みであるほか、法人仲介 事業の悪化や棚卸資産評価損の計上が響く。

野村証券の福島大輔アナリストは、東京・錦糸町の「オリナスタワ ー」をJ-REIT(不動産投資信託)へ売却したことから、売却益が 計上されるとの期待もあったが、「東建物不販の棚卸資産の評価損や仲 介事業の不振による利益の下振れで相殺される見通しになり、期待外 れ」と、24日付の投資家向けリポートで述べている。同証は、投資判 断を「2(中立)」から「3(ウエート下げ)」に引き下げた。

野村証では従来から保守的な業績予想を行い、不動産の収益性を示 す想定キャップレート(取得時の価格に対する賃料収入の利回り)も 7%と高めに見てきた。東建物は総合不動産準大手の中でも、06-07 年に積極的に不動産を取得したことにより財務体質が劣後することなど から、リスクプレミアムを高めにしているという。

東建物は、含み益のあるビルを売却することで、業績や資金繰りを 改善させ、不動産市況の回復を待つ戦略を採るが、「良質な不動産を売 却することで、資産ポートフォリオは短期的に悪化し、収益力も落ちて しまうというジレンマがある」と、福島氏は指摘する。

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