今週の米経済指標:4-6月はリセッションが緩和-貿易や景気対策で

今週の米経済指標は、貿易や 政府の景気対策が住宅価格低下のほか在庫投資や個人消費、設備投 資の減少の悪影響を和らげ、過去50年間で最悪のリセッション (景気後退)が4-6月期に緩和した様子を示す可能性が高い。

ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査によると、商務 省が31日発表する4-6月期の国内総生産(GDP)速報値は前 期比年率1.5%減と、1-3月期の同5.5%減に比べ小幅な減少 にとどまるとみられている。

商務省が29日発表する6月の耐久財新規受注は前月比

0.6%減と、3カ月ぶりの減少になる見通し。月ごとの変動が激し い輸送用機器を除いた受注は同変わらずが見込まれている。

商務省が27日発表する6月の新築住宅販売件数は前月比

2.9%増の年率35万2000件の見込み。今年1月には過去最低の 32万9000件まで落ち込んでいた。

製造業や住宅建設業が安定するなか、世界的な需要回復への 取り組みも輸出の増加につながっており、在庫の縮小を受けて7- 9月期の米GDPはプラス成長に転じるとみられている。一方、失 業率の上昇が続くとみられているほか、住宅価格はさらに低下する 公算が大きいことから、米国のGDPの7割を占める個人消費は、 比較的緩やかな回復にとどまる可能性がある。

ナロフ・エコノミック・アドバイザーズのチーフエコノミス ト、ジョエル・ナロフ氏は「リセッションの度合いは急激に和らい でおり、景気が底入れし始めている」と指摘。「7-9月期の成長 率は若干のプラスになるとみている」との見通しを示した。同氏は ブルームバーグ・マーケッツ誌がまとめた2008年予測家ランキン グで首位だった。

4-6月期のGDPが減少なら、4四半期連続のマイナスで、 四半期ごとの集計が始まった1947年以降で最長の記録となる。

株式上昇、債券下落

先週の米国市場は、景気底入れの兆しを受け、株式相場が上 昇、債券相場は下落した。ダウ工業株平均は1月以来半年ぶりに 9000ドル台を回復。前週末に比べ4%上昇の9093.24ドルで取 引を終えた。10年物国債相場は週間ベースで2週連続の下落とな り、利回りは3.66%に上昇した。

ブルームバーグが7月第1週に実施したエコノミスト調査に よると、今年7-12月(下期)の米国内総生産(GDP)は平均

1.5%のプラス成長となる見込み。6月に25年ぶりの高水準とな る9.5%に達した失業率は、来年1-3月期までに10%を超える とみられている。

住宅価格の下落は続いているものの、そのペースは減速して いる。全米主要20都市を対象にした5月のS&P/シラー住宅価 格指数は前年同月比17.9%低下の見込み。4月までの12カ月間 の低下率は平均18.1%だった。同指数は28日に発表される。

不動産価格の下落と失業率の上昇は、家計を圧迫した。民間 調査会社コンファレンス・ボードが28日発表する7月の消費者信 頼感指数は2カ月連続の低下が見込まれている。

また29日には、連邦準備制度理事会(FRB)が、8月の 連邦公開市場委員会(FOMC)の討議材料となる地区連銀経済報 告(ベージュブック)を公表する。

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