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米国債(24日):ほぼ変わらず、来週の入札控え慎重

米国債相場はほぼ変わらず。株 式相場が値を戻した上、政府が来週実施する1150億ドル規模の入札 が警戒されている。入札は景気対策などの財源確保に向けた、前例の ないペースでの借り入れの一環となる。

10年債は週間ベースで2週連続の下落となりそうだ。ダウ工業 株30種平均は今週上昇した。米財務省が1週間に3回の利付国債と 1回のインフレ連動債入札を実施した例は過去に1度しかない。

ニューエッジUSAのデリバティブ部門マネジングディレクター、 アーサー・バース氏は「入札を控えて国債相場が上昇すると主張する のは、いかなる場合も説得力がない」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後3時15分現在、10年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01ポイント)上昇の3.68%。10年債(表面利率3.125%、 2019年5月償還)価格は3/32下げた95 13/32。

10年債利回りはこの1週間で34bp上昇。企業決算が相次いで市場 予想を上回ったことを背景に、S&P500種株価指数も大きく上昇した。

値ごろ感

クレディ・スイス・セキュリティーズUSAの金利ストラテジー 責任者、ドミニク・コンスタム氏は「投資家は現在、株式相場の上昇 に惹きつけられているが、ある時点であまり多くのリスクを取りたく はないと思うだろう」と指摘。「特に10年債利回りが3.75%から4% 水準に戻るのであれば、国債には相当な値ごろ感があることになろ う」と述べた。

米財務省は来週の27日以降、4日連続で入札を実施する。入札規 模は20年物インフレ連動債(TIPS)が60億ドル、2年債が420 億ドル、5年債が390億ドル、7年債が280億ドル。

一段の疑念

景気対策や前例のない規模の財政赤字の財源として、国債発行額 が記録的水準となるなか、米国は中国を含めた海外投資家への依存を 高めている。米財務省の対米証券投資統計によると、中国は5月に米 国債の保有を増やした。一方、ロシアと日本、カリブ海諸国は保有を 減らしている。

財務省のデータによると、今年のこれまでの入札全体に占める海 外中央銀行など間接入札の割合は平均30.4%と、08年の平均21.6%か ら増加した。

国債相場の下落は、現在の価格水準では入札での需要は弱いとの 懸念を反映している可能性もある。

ユナイテッド・ネーションズ・フェデラル・クレジット・ユニオ ンの最高投資責任者(CIO)、クリストファー・サリバン氏は「市 場はこれまでの入札を十分に消化してきたが、持続可能な景気回復に 近づくほど現在の利回り水準での入札への疑念は増すだろう」と指摘。 「市場に強い確信はみられない」と述べた。

米政府のデータによると、財務省が今年の国債発行で新規に調達 した資金は1兆ドルを超えた。米議会予算局によると、今年の財政赤 字は1兆8500億ドルに達する見込みで、同国実質国内総生産(GD P)の13%に相当する。

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