韓国サムスン電子:4-6月予想外の増益-液晶TVと携帯電話が好調

半導体や薄型テレビ、携帯電話生 産でアジア最大手、韓国のサムスン電子が24日発表した2009年4- 6月(第2四半期)決算は、この2年余りで最高の利益を計上した。 液晶テレビと携帯電話の需要回復が寄与した。

サムスン電子の発表資料によれば、純利益は前年同期比5.2%増の 2兆2500億ウォン(約1708億円)となった。ブルームバーグ・ニュ ースがまとめたアナリスト22人の予想中央値によると、4-6月期の 純利益は24%の減益が見込まれていた。売上高は前年同期比で16%増 加し、過去最高となった。

サムスン電子は、韓国の通貨ウォンの上昇や競争激化の公算があ ることから、7-12月(下期)の業績見通しについては慎重な見方を 維持している。ウォンは過去1年間、すべての主要通貨に対して下落。 サムスン電子など韓国の輸出企業がソニーやトヨタ自動車などの日本 企業よりも早く立ち直るのに寄与した。

ウリ・アセット・マネジメントで112億ドル相当の資産運用に携 わるオム・ギヨ氏(ソウル在勤)は、「7-9月期への期待は高まって いる」と説明。「現在投資家が注目しているのは、既に高まった期待を さらに上回ることができるかどうかだ」と指摘した。

韓国株式市場でサムスンの株価は、0.7%高の68万3000ウォンで 引けた。同社が市場予想を上回る4-6月期業績見通しを公表した今 月6日以来、14%上げている。これはMSCIアジア太平洋テクノロ ジー指数の上げ幅の2倍に相当する。

増益見通し

海外関連会社を含む連結決算では、テレビと携帯電話を製造する サムスンの家電部門の営業利益と売上高は、それぞれ世界全体の82% と68%を占めた。デジタルメディア事業の利益は、薄型テレビの売り 上げに押し上げられ、前年同期から7倍増加し過去最大の1兆600億 ウォンとなった。

ブルームバーグ・ニュースがまとめた別のアナリスト調査では、 7-9月の純利益は76%増と見込まれている。米モルガン・スタンレ ーとドイツ銀行はサムスン電子の業績見通し改善を理由に、この1カ 月間に利益予想と株価目標を上方修正した。

モルガン・スタンレーのアナリスト、キオン・ハン氏は今週のリ ポートで、「業績は今後、年末から来年にかけて改善する一方だろう」 と述べた。

部門別業績

4-6月期の半導体部門の損益は、半導体価格が過去最低水準か ら回復したことから、前四半期の赤字から黒字に改善した。指標とな る半導体メモリー価格は、業界規模の減産が供給過剰の解消に寄与し たことから、今年63%上昇。昨年、半導体業界は供給過剰に伴い、過 去最大の赤字を記録した。ドラムエクスチェンジ・テクノロジーによ ると、MP3プレーヤーなどでデータ蓄積に用いられるNANDフラ ッシュメモリーの価格は今年79%上昇している。

液晶ディスプレー(LCD)部門の利益は、パネル価格の下落に 伴い、同85%減となった。モルガン・スタンレーによればLCD価格 の回復がサムスンの次の利益をもたらす「触媒」になり得ると指摘し た。

先週決算を発表したLCD世界2位のLGディスプレーは、LC Dパネルの需要増加を受けて、予想を上回る純利益を発表。米調査会 社ディスプレイサーチは先月、今年の液晶テレビの売上高見通しを従 来の660億ドルから760億ドルに上方修正した。

サムスンの電気通信部門の営業利益は、携帯電話の出荷台数が 14%増加し5230万台となったことが寄与し、12%増の1兆ウォンとな った。

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