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ベルルスコーニ伊首相の醜聞、カサノヴァの国では致命傷にならず

イタリアのベルルスコーニ首相の 高級娼婦とのスキャンダルはインターネットや新聞各紙の一面、喫茶店 での話題を独占しているが、政治評論家によると、女性遍歴でその名を 知られるジャコモ・カサノヴァを生んだ同国で、首相は醜聞を乗り切り そうだ。

「わたしは聖人ではない」とベルルスコーニ首相(72)は7月22 日に弁明。1カ月前には別の女性との関係に関する報道に対し、「イタ リア人が好きなのは今のわたしだ」と答えた。

3期目を務めるベルルスコーニ首相は、残る約4年の任期に連立政 権の結束を固める役割が期待されている。野党の内輪もめや明確なリー ダー不足も首相の政治生命を延ばすことにつながるとみられる。

伊世論調査会社SWGのマウリツィオ・ペサト氏は「かなり見苦し いスキャンダルだ」としながらも、「現状ではベルルスコーニ首相の代 わりになる人はいない。彼は政治的安定を保証している」と指摘した。

スピッツァー前ニューヨーク州知事やクリントン元大統領ら政治家 が恋の火遊びで政治生命に傷を負った米国とは異なり、イタリアでは指 導者が結婚制度を公然と軽視している。クラクシ元首相は愛人と時々旅 行に出かけた。

ベルルスコーニ首相のスキャンダルは、4月に夫人のベロニカ・ラ リオさんが離婚を請求し、モデル志望のノエミ・レティツィアさんの 18歳の誕生会に出席した理由を公然と問いただしたのが発端。首相は レティツィアさんを口説いたとの報道を否定している。

その後レプブリカ紙とレスプレッソ誌は今月、自称社交嬢のパトリ ツィア・ダダリオさん(42)の回想を報道し始めた。ダダリオさんは ローマの首相官邸に昨年2回訪れ、11月4日には一夜を過ごしたと述 べ、首相との携帯電話での会話を録音したと語っている。

スキャンダル発覚はベルルスコーニ首相の支持率の低下を招いたも ようで、IPRマーケティングが7月21日発表した世論調査結果では、 支持率は49%と、5月の53%を下回った。これはブラウン英首相の支 持率の約2倍だが、ベルルスコーニ首相の08年5月の再登板以降では 最低。

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