東京電力:年間LNG調達量1800万トン維持へ-ガス販売にも転用

国内電力最大手、東京電力の荒井 隆男常務取締役は、今後の液化天然ガス(LNG)調達量が年1700 万-1800万トンで安定的に推移する見通しを明らかにした。荒井氏は 23日のブルームバーグ・ニュースとのインタビューで、原子力発電所 の稼働率上昇で余剰となるLNGを気化した上でガスとして販売、今 後10年で200万トンに倍増する考えも示した。

同社の2008年度のLNG調達量は、新潟県中越沖地震の影響で柏 崎刈羽原子力発電所が停止しているため、2006万トンと2年連続で大 台を超えた。しかし、同原発7号機の営業運転が再開するなど原発の 稼働率は今後上昇する見込みで、LNGを燃料とする火力発電量は減 少する。荒井氏は、現在43.8%の原発稼働率が80%程度に上昇する見 通しを示した。

東電は現在、LNG基地と発電所をつなぐパイプライン周辺にあ る工場などへ年間100万トンのガスを供給している。これを倍増する ことで、都市ガス最大手、東京ガスと競合することになる。荒井氏は、 東電の持つ優位性について、長いLNGの調達経験で売り主との信頼 関係が築かれ、供給安定が確保されていると自信を示した。

荒井氏はさらに、東京ガスが都市ガス用として成分調整している のに対し、東電はその必要がなくコストが安くなる利点を挙げた。

荒井氏は、すでにパイプラインを持つ千葉地域での販売拡大を検 討しているとし、パイプラインの敷設費用などの投資を必要としない ことも競争力強化に寄与すると強調した。

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