メリル日本「パチンコ店」証券化の三原氏が退社-業務縮小

メリルリンチ日本証券で「パチンコ 事業」などの証券化業務を手がけていた三原淳一郎氏が退社したことが 明らかになった。メリルは日本で証券化商品などを扱うストラクチャー ド・ファイナンス部門を縮小しており、三原氏の退社はその一環と位置 づけられる。

複数の関係者によれば、メリル日本のマネージング・ディレクター で、不動産を含む証券化業務の責任者を務めていた三原氏(45)は今週 退社した。同氏はエグゼクティブ・マネジメント・コミッティーのメン バーも務めていた。これで同部門の人員は過去2カ月で4人減って5人 体制となった。

日本の証券化市場はリーマン・ラザーズ破綻後のグローバルな信用 収縮から回復していない。同商品の発行総額は6月までの半年間で1兆 6000億円と過去5年間で最低となり、ピークだった2006年の10兆7000 億円から急減(クレディ・スイス証券調べ)。クレディSの宮坂知宏ア ナリストは日米では回復に少なくとも1年はかかるとみている。

宮坂アナリストは「リーマン・ショック以降、CMBS(商業用不 動産担保証券)などを買いたい人はいなくなった」と指摘。メリルの業 務縮小について「ウォール・ストリートの金融機関はそういう資産をバ ランスシートに載せない戦略を徹底しており、そういう状況では人もい らず、ポジションも持たない」と分析した。

メリル日本の広報、井上敬之氏は三原氏の退社や、同部門の縮小につ いてコメントを控えた。三原氏とは連絡が取れていない。メリル日本は 米バンク・オブ・アメリカ傘下のメリルリンチの日本法人。

三原氏はみずほフィナンシャルグループの前身である日本興業銀行 に10年以上勤務した後、01年にメリルリンチに入社した。07年には福 岡県に本社を置く遊技施設経営ユーコーラッキーグループの200億円の 証券化ローンの組成に携わった。

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