韓国サムスン電子:4-6月予想外の増益-液晶TV需要回復

半導体や薄型テレビ、携帯電 話生産でアジア最大手、韓国のサムスン電子が24日発表した 2009年4-6月(第2四半期)決算は、予想外の増益となった。 液晶テレビと携帯電話の需要回復が寄与した。

サムスン電子の発表資料によれば、純利益は前年同期比

5.2%増の2兆2500億ウォン(約1708億円)となった。ブルーム バーグ・ニュースがまとめたアナリスト22人の予想中央値による と、4-6月期の純利益は1兆6300億ウォンが見込まれていた。

アナリスト見通しによれば、薄型テレビと携帯電話の需要増に 加え、半導体メモリーと液晶表示装置(LCD)の価格上昇が寄与 し、7-9月(第3四半期)の利益は過去5年間で最大になる可能 性がある。

米モルガン・スタンレーとドイツ銀行はサムスン電子の業績見 通し改善を理由に、この1カ月の間に利益予想と株価目標を上方修 正した。

ウリ・アセット・マネジメントで112億ドル相当の資産運用 に携わるオム・ギヨ氏(ソウル在勤)は、「7-9月期への期待は 高まっている」と説明。「現在投資家が注目しているのは、既に高 まった期待をさらに上回ることができるかどうかだ」と指摘した。

韓国株式市場でサムスンの株価は、午前10時33分(日本時 間同)現在、0.2%高の67万9000ウォン。韓国総合株価指数は

0.5%高となっている。

増益見通し

モルガン・スタンレーのアナリスト、キオン・ハン氏は今週の リポートで、「業績は今後、年末から来年にかけて改善する一方だ ろう」と予測。「業績回復につれてサムスンの株価は上昇するとみ ている」と述べた。

4-6月期の営業利益は前年同期比44%減の1兆600億ウォ ンと、アナリスト予想の1兆2400億ウォンを下回った。売上高は 同16%増の21兆200億ウォン。アナリスト予想は20兆1000 億ウォンだった。

ブルームバーグ・ニュースがまとめた別のアナリスト調査では、 7-9月の純利益は76%増の2兆1500億ウォン、営業利益も 76%増と見込まれている。

部門別業績

4-6月期の半導体部門の利益は同44%減の約1500億ウォ ンと、アナリスト予想の1900億ウォンを下回った。前年同期は 2670億ウォンだった。指標となる半導体メモリー価格は、業界規 模の減産が供給過剰の解消に寄与したことから、今年63%上昇。 昨年、半導体業界は供給過剰に伴い、過去最大の赤字を記録した。 ドラムエクスチェンジ・テクノロジーによると、MP3プレーヤー などでデータ蓄積に用いられるNANDフラッシュメモリーの価格 は今年79%上昇している。

LCD部門の利益は同81%減の約1900億ウォンと、市場予 想の2310億ウォンを下回った。アナリスト予想は2310億ウォン。 モルガン・スタンレーのハン氏は、「7-9月にLCDパネル価格 が一段と上昇すると見込まれることから、LCD事業がサムスンの 次の利益をもたらす触媒になるだろうと」と指摘した。

先週決算を発表したLCD世界2位のLGディスプレーは、 LCDパネルの需要増加を受けて、予想を上回る純利益を発表。米 調査会社ディスプレイサーチは、今年の世界の液晶テレビの売上高 見通しを上方修正し、前年比6%減の760億ドルとした。従来予 想は660億ドル。また世界の液晶テレビ出荷台数予想も引き上げ、 同21%増の1億2700万台とした。前回見通しは1億2000万台 だった。

一方、携帯電話を含む電気通信部門の利益は28%減の約 5700億ウォン。アナリスト予想は7150億ウォンだった。

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