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東京外為:円が小幅レンジで上下、米国株価見極めで取引手控え

東京外国為替市場では円が小幅な レンジ内で上下に振れる展開となった。米国で一部IT(情報技術)関 連企業の決算内容が不振だったことから、海外の株価下落が警戒され、 積極的な取引は見送られた。

みずほコーポレート銀行国際為替部の山下智子調査役は、米企業の 業績に関しては、これまでのところ株価が好決算を織り込んできている としたうえで、「これ以上の上昇は危険ゾーンに入ってくるといった感 がある」と指摘。株の高値警戒感が広がるなか、東京市場のドル・円相 場は1ドル=95円台で国内輸出企業のドル売りに押される展開になっ たと説明する。

この日のドル・円相場は朝方につけた95円16銭を円の下値に公表 仲値が設定される午前10時前にかけて、円がじり高に展開。正午過ぎ には一時94円60銭まで値を戻した。ただ、円の上値を追う動きもみら れず、午後の取引にかけては、徐々に動意が乏しくなり、94円台後半 を中心に小動きとなった。

ユーロ・円相場も朝方の取引で1ユーロ=134円81銭を付けたあ と、午前に一時133円86銭と、1円近く円が上昇。午後の取引では134 円台前半を中心に取引された。

米IT関連企業の決算不振

インターネット通販最大手アマゾン・ドット・コムやソフトウエア メーカー最大手マイクロソフトが前日に発表した4-6月の決算は弱い 内容となった。このため、前日の米株式相場は大幅高となったものの、 この日のアジア時間では、株価指数先物がマイナスで推移している。

東海東京証券金融市場部の二瓶洋トレーディンググループマネージ ャーは、米株式市場の取引終了にかけて発表された一部企業の決算では 悪いところもあったとして、失望感から株価が下落する可能性があると 指摘。このため、東京市場では、米株安を警戒して週末を控えたポジシ ョン調整が促される格好となり、「クロス・円(ドル以外の通貨と円の 取引)での円買いを誘った」と説明する。

さらに、米国時間には7月のミシガン大学消費者マインド指数が発 表されるほか、ガイトナー財務長官が下院金融委員会で規制改革につい て証言する。

また、二瓶氏は、月末にかけて設定が予定されている国内投資信託 に対する「過度の期待が調整されている」と指摘。投信設定に伴う円売 り観測がはげ落ちていることもあり、ドル売り・円買いに圧力がかかり やすくなっているようだ。

海外は円売り優勢

一方で、前日の米株式市場ではインターネットオークションのeベ イや自動車のフォード・モーターなどの決算が市場予想を上回ったこと に加え、6月の中古住宅販売件数が昨年10月以来の高水準となったこ とを背景に買いが進行。ダウ工業株30種平均は9000ドル台を回復して いた。

株価の予想変動率の指標であるシカゴ・オプション取引所(CBO E)のボラティリティ指数(VIX指数)は昨年9月以来の水準まで低 下。投資家のリスク許容度が改善する可能性が示された。

前日の海外市場では、オーストラリア・ドルなど金利の高い通貨に 対して円売りが進行。ユーロ・円相場も一時135円63銭と、2日以来、 3週間ぶりの円安値を付けた。

ドル・円相場は海外で円売りが優勢となり、一時95円30銭と、7 日以来の水準まで円が下落している。

また、投資避難的なドル買い需要も低下し、ユーロ・ドル相場は海 外で一時1ユーロ=1.4291ドルと、6月3日以来の水準までユーロ 高・ドル安が進行。この日の東京市場では、1.4135ドルまでドルが上 昇する場面もみられたが、午後の取引にかけて、再び1.41ドル台後半 までドルが弱含みに推移した。

--取材協力:吉川淳子 Editor:Hidenori Yamanaka, Saburo Funabiki

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: 東京 三浦和美 Kazumi Miura

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