債券相場は堅調、中期債中心に銀行などの買い-10年債は一時1.37%

債券相場は堅調(利回りは低下)。 朝方は、前日の米国債下落を受けて売りが先行し、先物は一時138円を 割り込んだ。しかし、その後は銀行などの投資家から中期債を中心に買 いが入り、相場はプラス圏での推移が続いた。

大和住銀投信投資顧問債券運用部ファンドマネジャーの横山英士氏 は、「株高への警戒感は強いものの、現物市場の押し目買いに支えられ る展開。投資家は金利上昇時に中期ゾーンを中心に買いを入れており、 需給は悪くない」という。

東京先物市場の中心限月9月物は、前日比20銭安の138円00銭で 始まった後、すぐに26銭安の137円94銭まで下落し、138円を割り込 んだ。その後は、買いが膨らみ、一時は26銭高の138円46銭まで上昇 した。結局20銭高の138円40銭で終了。日中売買高は2兆6795億円。

前日の米債続落や株式相場の堅調地合いにもかかわらず、債券が買 われた。クレディ・スイス証券債券調査部長の河野研郎氏は、「内外で デフレ圧力が強い構造を背景に債券への需要が強い。最近、売られてい たので水準感からの買いも入っているのだろう」と説明した。

23日の米国債相場は続落し、10年債は約7週ぶりの大幅安となっ た。米株相場の上昇に加え、米財務省が来週実施する4回の入札で規模 が総額1150億ドルと過去最大になることが売り材料。一方、国内株式 市場では日経平均株価は8日続伸。前日比151円61銭高の9944円55 銭で終了した。

新発10年債利回りは一時1.37%

現物債市場で新発10年物の302回債利回りは、前日比変わらずの

1.38%で取引を開始した後、若干水準を切り上げ、0.5ベーシスポイン ト(bp)高い1.385%をつけた。節目の1.4%に接近したことで買いが 入り、徐々に水準を切り下げ、1bp低い1.37%まで低下した。午後4 時3分時点では0.5bp低い1.375%で推移している。

損保ジャパン・グローバル運用部債券運用第1グループリーダー、 砺波正明氏は、「外部環境は良くなかったが、10年債の1.4%という節 目近辺では押し目買いが入る。6月からの金利低下で買い遅れていた向 きの買いが入りやすい」と語った。

中期債が堅調。大手銀行などが中期ゾーンに買いを入れていたもよ うだ。三井住友銀行チーフストラテジストの宇野大介氏は「6月の投資 家別売買動向をみても、都銀は買い越しており、こうした動きが続いて いるのだろう」と説明した。新発5年債利回りは2bp低い0.675%に低 下したほか、新発2年債利回りは一時1.5bp低い0.26%まで下げた。

貸し出しなど資金需要が弱いことを債券需要の要因に挙げる声も聞 かれた。三井住友海上火災保険投資部グループ長の高野徳義氏は、「株 式市場の回復でエクイティファイナンスが復活しており、増資して自己 資本を増強したメガバンクなどは、貸出先もないなかで、資金を債券に 振り向けざるを得ない」とみている。

--取材協力:赤間信行、船曳三郎 Editor:Hidenori Yamanaka,Joji Mochida

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