横浜銀:証券店舗拡大、地元で4年以内に野村証を追い越す

地銀最大手の横浜銀行は、傘下の浜 銀TT証券が持つ神奈川県内の営業拠点を今後4年間に14店増やす計 画だ。店舗数では地元で競合する野村証券を追い越すことになる。グル ープ内の連携で同県の富裕層や企業経営者などの優良顧客を獲得し、収 益基盤の拡充を進める。

浜銀TT証券の既存の支店数は8店。計画通りに店舗拡大が進めば 4年以内には既存支店と合わせて22店舗体制となり、神奈川県内で19 店を展開する野村証券を上回る見通しだ。

池田鉄伸社長(54)は23日のブルームバーグ・ニュースとのインタ ビューで、「4年後の預かり資産残高を現在の2倍に当たる3000億円を 目指す」とし、営業拠点の拡充に合わせて規模拡大に意欲を示した。将 来的には資産残高1兆円の大台も視野に入れ、「神奈川でナンバー1に なりたい」と述べた。

地銀の証券子会社は、静岡銀行や千葉銀行などが先行し、浜銀TT 証券は全国9番目の設立となる。メガバンクでも三井住友フィナンシャ ルグループが米シティグループから日興コーディアル証券の買収を決め るなど銀行と証券の融合が加速している。多くの銀行は不良債権発生な ど本業不振を補うため、投資信託販売など安定した手数料収入が見込め る証券業務を強化している。

池田社長は、銀行と証券の規制が6月に緩和されたことを受けて「 将来的には引き受けやM&A(合併・買収)助言など法人向け業務も手 掛けたい」とし、投資銀行業務への進出に意欲を示した。

個人業務

浜銀TT証は、横浜銀が51%、準大手証券の東海東京フィナンシャ ル・ホールディングスが49%を出資する会社で、東海東京証の神奈川県 内店舗や顧客などを引き継ぎ2008年11月に開業した。横浜銀は96年に 法人業務専門の証券子会社を設立したが、赤字を抱えたまま約4年間で 閉鎖した経緯がある。今回は個人業務に特化することで収益基盤を強化 する方針だ。

格付け会社フィッチ・レーティングスの鳥谷礼子シニアディレクタ ーは、銀行の経営環境について、「貸し出し業務からの収益は限られて おり、これを埋めるにはフィービジネスが一番有効だ」と指摘。また 低金利化では利ざやの拡大が望めないことから「積極的に手数料ビジネ スをやっていくことが必要」と述べている。

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