アジア開銀:東アジアはV字型回復に-今年3%超成長へ

:アジア開発銀行(ADB)は23 日発表した報告書で、世界的な金融危機からの東アジアの回復が「V字 型」になる可能性があるとの予想を明らかにした。また、回復をめぐる リスクが消えたとしても、各国中央銀行は拡張的な金融政策を維持する 必要があるとの見解も示した。

ADBは報告書で、中国や韓国、インドネシアを含む東アジアの今 年の経済成長率が3月時点の見通しである3%を上回る可能性が高いと 予測。2010年には6%成長に加速するとの見通しを示した。10年につ いては3月時点の予想を据え置いた。日本や南アジア、中央アジア諸国 は今回の試算に算入されていない。

アジアの政策当局は借り入れコストを引き下げ、計9500億ドル (約89兆円)強の規模の景気対策を打ち出しており、自国経済が世界 的なリセッション(景気後退)の最悪期を乗り越えた可能性があると指 摘し始めている。エコノミストらは、中国の景気回復に加え、生産減少 が底入れした可能性を示す指標を手掛かりに、今年の同地域の成長率見 通しを引き上げている。

ADBは「新興東アジアはリセッションから、『V字型』になる可 能性がある回復への移行期に入った。成長の原動力は外需の回復よりも 国内の景気対策の方が大きい」と指摘。「回復の勢いが著しく増すか、 または大幅なインフレ圧力が再燃しない限り、この地域の金融政策は拡 張的な方針を維持する必要がある」と強調した。

同地域の輸出業者は米国や欧州、日本からの受注になお依存してお り、先進国の景気が回復して需要が喚起されるまで、財の貿易は「低調 にとどまる」と予想した。

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